スリランカで大統領選挙

1月8日 22時16分

スリランカで８日、大統領選挙が行われ、離反した与党の元幹部が立候補するなか、３回目の当選を目指すラジャパクサ大統領が政権を継続するかどうかが焦点になっています。

スリランカの大統領選挙は８日、投票が行われ、日本時間の午後９時すぎから開票作業が行われています。
１０年前に大統領に就任した現職のラジャパクサ氏は、２００９年には２５年以上続いた内戦を終結させ、そのあと３選禁止を定めた憲法が修正されたことから、今回、３回目の当選を目指しています。
ラジャパクサ氏は、内戦の終結で治安が回復し、外国資本を呼び込んで安定した経済成長を実現したと強調しています。
一方、野党側の有力候補シリセナ氏は、去年１１月まで保健相や与党の幹事長を務めたラジャパクサ氏の側近でしたが、与党から離反して立候補し、選挙は事実上この２人の争いになっています。
シリセナ氏は「ラジャパクサ氏は親族を閣僚などの要職に登用して権力を一族に集中させている」と批判し、最大野党や内戦が終結したときの軍の司令官などからの支持を受けています。
与党側からは、ほかにも議員の離反が相次いでおり、ラジャパクサ氏がかつてない逆風のなか、政権を継続するかどうかが焦点になっています。
スリランカ大統領選挙の結果は、９日に判明する見通しです。