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香港 選挙制度改革案成立するかは不透明
1月8日 0時26分

民主的な選挙を求める抗議活動が続いた香港では、中国の決定に基づく選挙制度の改革に向けた手続きが7日に再開されましたが、民主派の議員は反発する姿勢を示していて、今後、改革案が成立するかは不透明な情勢です。

香港政府は7日、議会に当たる立法会で、再来年に予定されているトップの行政長官を選ぶ選挙制度の改革に向けて、今後2か月にわたって市民から意見の聞き取りを行うと発表しました。
この手続きは、中国が民主派の立候補を事実上、不可能にする決定をしたことに学生などが反発して、大規模な抗議活動を展開したため中断されていました。
香港政府は、中国の決定に従って手続きを進める方針で、市民への意見の聞き取りの結果を踏まえて選挙制度の改革案をまとめ、立法会で成立を目指す方針です。
しかし、立法会の定数70のうち、中国の決定を支持する親中派の議員は43人と、可決に必要な3分の2に当たる47議席に届かず、残りの議席は立候補者を制限しない、より民主的な選挙を支持する民主派が占めています。
このため香港政府は、改革案は間接選挙を直接選挙に見直すものだと民主派を説得していく構えです。
香港政府の説明に対し民主派の議員たちは7日、抗議活動の象徴となった黄色い傘を掲げて、立法会から退場して反発する姿勢を示し、今後、改革案が成立するかは不透明な情勢です。

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