ニュース詳細
石川県の海岸に木造船漂着 北朝鮮出港か1月9日 13時45分
9日朝、石川県志賀町の海岸で小型の木造船が漂着しているのが見つかり、警察は、船は北朝鮮を出て漂着したとみて、乗っていた男性から事情を聞いています。
警察や海上保安部によりますと、9日午前6時20分ごろ、石川県志賀町安部屋の海岸で小型の木造船が漂着しているのを近くの住民が見つけました。
警察によりますと、船は長さがおよそ13メートルで、エンジンが付いていて、船体にはハングルが書かれているということです。
船の中には、漁で使うとみられるロープや浮き輪などが入っていたということです。
また、近くには船に乗っていたとみられる60代くらいの男性がいて、男性は顔写真付きの身分証明書のようなものを持っていました。
警察が事情を聞いたところ、「自分は北朝鮮に住んでいて、先月中旬ごろ、北朝鮮の港で点検のため1人で船に乗り込み、港に固定していたロープをほどいたところ、海に流されてしまった。海岸にはきのうの夜に漂着した」などと話しているということです。
また、「船に備蓄していた水や食べ物で飢えをしのいでいたが、それも底を付き、ここ何日間は何も食べていない」と話しているということです。
警察が船を調べた結果、エンジンは壊れていたとみられ、警察は、船は北朝鮮を出て漂着したとみて、今後も男性から事情を聞き、さらに詳しい経緯を調べることにしています。