仏週刊紙テロ:国連事務総長「宗教戦争でない。犯罪行為」

毎日新聞 2015年01月10日 11時05分(最終更新 01月10日 11時09分)

 【ニューヨーク草野和彦】仏週刊紙襲撃事件でイスラム過激派の可能性がある容疑者が仏捜査当局に射殺されたことを受け、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は9日、「(事件は)宗教に対する戦争でも、宗教間の戦争でもない。許し難いテロ攻撃であり、犯罪行為だ」と強調し、事件を契機にイスラム教徒を敵視する風潮が広がらないよう国際社会に協力を呼びかけた。仏国連代表部を弔問後、記者団に語った。

 事務総長は「今後は世界の人々が一層、異なる信条や宗教、伝統を受け入れ、尊重することが重要だ」と訴えた。さらに、フランスの国民と報道に関わる人々への「強い支持」を表明し、「言論の自由とメディアの自由を守ることが重要だ」と改めて主張した。

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