仏連続テロ:3容疑者、10年以上前から過激思想に染まる

毎日新聞 2015年01月10日 21時21分(最終更新 01月11日 02時46分)

立てこもりが起きたスーパーの前に集まる捜査員。容疑者は4人を殺害。その後、突入した特殊部隊に射殺された=パリ東部ポルトドバンセンヌで2015年1月9日、AP
立てこもりが起きたスーパーの前に集まる捜査員。容疑者は4人を殺害。その後、突入した特殊部隊に射殺された=パリ東部ポルトドバンセンヌで2015年1月9日、AP

 シェリフ容疑者は、スーパーの魚売り場の店員をするなど、日常生活では穏やかな顔を見せていた。兄のサイド容疑者は11年に中東イエメンを訪れアルカイダの傘下組織の訓練を受けたとされる。

 一方、クリバリ容疑者は18歳の頃から窃盗や強盗、麻薬取引で刑務所を出たり入ったりしていた。仏メディアによると、その際にシェリフ容疑者と知り合ったとみられている。出所後、2人は遅くとも10年ごろまでにはフランスの過激派グループに属していたとみられる。

 クリバリ容疑者はスーパー立てこもりに先立ち、8日に女性警察官を射殺した。この射殺事件にはクリバリ容疑者の内縁の妻アヤト・ブメディエンヌ容疑者(26)も関わったとみられるが、武器を所持して逃走している可能性があり、警察が行方を追っている。

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