2015-01-12
「朝鮮学校無償化問題」を知るためのいくつかの資料提示
最近、橋下大阪市長と、現役の神戸朝高生とがtwitter上でやり取りしたことで、朝鮮高校への高校無償化法不適用、及び、多くの自治体における私学助成金補助金等の公金不支出、凍結が、再び脚光を浴びてきました。
既にこれら行政の差別政策は訴訟の場に持ち込まれておりますし、数多の研究者や、民族を問わず多数の市民がこの政策に抗っています。国連の場でも再三に亘って人権侵害と指摘されています。
拙ブログでも、当該話題については何度も俎上に乗せており、ある意味複数周回を終えている感がありますが、新たに当該問題に関心を持たれてお越しになられた方が、
「肖像画を降ろせばいーんじゃないですか?」
「日本の学校に行けばいーんじゃないですか?」
「朝鮮に帰ればいーんじゃないですか?」
とエンドレステープを持ち込むように同じ科白を書きに来るので、複数周回を終えている私、及び常連の皆様方からすれば、まったく徒労感が拭えません。申し訳ないが、周回遅れの皆様には、既定の周回を終えてから、議論をして頂きたいと思います。当然、そのような方との議論であれば、建設的に進むことと思いますので。
しかしながら、前稿で書いたこととも重なりますが、ある程度歴史的な連続性も踏まえなければなりませんから、学習の蓄積や新たな着眼ということも必要でしょう。アタマデッカチでなければこの問題に関心を向けてはならない、と捉えられるのは私の本意とは違いますし。
そういうわけで、今更ながら「朝鮮学校無償化問題」及び、それの肉付けとして、在日朝鮮人、朝鮮学校を知るための資料提示を、いくつかしておきたいと思います。
基本的な問題点の整理は、こちらで全て成されておりますので、先ずはこちらをご覧いただければ。
http://seesaawiki.jp/mushokamondai/
【2】歴史教科書 在日コリアンの歴史
在日コリアンという人種がどのように生み出されたのかを端的に知るために。
- 作者: 在日本大韓民国民団中央民族教育委員会,『歴史教科書在日コリアンの歴史』作成委員会
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 80回
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【3】知っていますか、朝鮮学校
朝鮮学校が何なのか知らない、まったくの初心者にはおすすめ。
- 作者: 朴三石
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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約三年前に高校無償化法適用に向けての連絡会が大阪で立ち上がった際の結成集会で貰ったレジュメ。問題点が端的にまとまっており、論点整理に有効。
【5】「高校無償化」措置を朝鮮学校に適用することを求める大学教員の要請書
高校無償化法の適用から朝鮮学校のみが外されているということが、「法的に」筋が通らない、ということを、「法的に」理解する学習資料として有効。
特に、こちらに掲載されている、『パブリックコメント』に寄せられた高林敏之氏の稿は、理路整然と論点がまとまっておりとても参考になる。
http://d.hatena.ne.jp/mskunv/20130110
【6】公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に関するパブリックコメント(意見公募手続)の結果について
それに対し、「朝鮮学校に高校無償化法を適用しないのは妥当だ」と強弁する日本政府の文書。言い訳文書としても非常にレベルが低いことが分かる。まさに「判で押したように」朝鮮学校はキタチョーセンで、拉致問題が解決していないからダメだと言っている。つまり自らの政治課題が解決していない責任を子供らに押し付け、政治的に敵対する北朝鮮の勢力に属する子供らを差別的に取り扱います、と国家が高らかに宣言した歴史的文書。
【7】ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件――〈ヘイトクライム〉に抗して
ネトウヨ界隈が「朝鮮学校が不法占拠していた公園を奪還した行動」として解釈している事件は、実際はどうだったのか、というのを、当事者への丹念な取材から明らかにしたもの。
- 作者: 中村一成
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/02/26
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【8】狙われるチマ・チョゴリ―逆国際化に病む日本
1990年ごろに社会問題化した「チマチョゴリ切り裂き事件」の病巣に迫ったルポ。いまは当該事件が「朝鮮総連の捏造」と言われるまでに言論が劣化しているが、実際、およびその社会背景を知る上で有効。
- 作者: 朝鮮時報取材班
- 出版社/メーカー: 柘植書房新社
- 発売日: 1990/05
- メディア: 単行本
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今後、特に参考図書は増やしていこうかと思っており、その際は更新通知をお出ししようと思っています。何せ、最近の読書量の少なさを恥じている私でありますが、常連様よりご推薦いただいた図書を中心に増強しようと思っています。
- 5 https://www.google.co.jp/
- 4 http://t.co/IUxci7zEbo
- 3 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB0QFjAA&url=http://d.hatena.ne.jp/dattarakinchan/20140506/1399386408&ei=qp6zVNqAOsX98QWihYLABw&usg=AFQjCNEYsxu9TQiShkpmz0BUdeIrruitAQ&sig2=9WeCr5narv3hmqKOp1
- 3 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=3&ved=0CCkQFjAC&url=http://d.hatena.ne.jp/dattarakinchan/20140124/1390571362&ei=cHazVJHoMsK_mAXwloCwAw&usg=AFQjCNGKZWXtIyRWrwKSRv0N4UAtIbJAtQ&sig2=7N4mem8x9vPYrjQnFmQ8jA
- 2 http://matome.naver.jp/odai/2133031306596911801
- 2 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=VPw6npu13RGKo15vBRNMsA
- 2 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=cd1c8b53a467958b474019a814a6496f
- 2 http://search.yahoo.co.jp/search?p=いち在日のブログ&ei=UTF-8&fr=applpd&pcarrier=SoftBank&pmcc=440&pmnc=20
- 2 http://t.co/zitU2sMp0z
- 2 http://www.google.co.jp/search?ie=Shift_JIS&q=在日blog&btnG=検索