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ユーロ圏物価指数 5年2か月ぶりにマイナスに1月7日 22時00分
単一通貨ユーロを導入しているユーロ圏の先月の消費者物価指数の速報値は、原油価格の下落の影響などで、前の年の同じ月と比べて0.2%の下落と、5年2か月ぶりにマイナスとなりました。
デフレへの懸念が強まるなか、ヨーロッパ中央銀行が、今月、各国の国債などを買い入れる量的緩和の導入に踏み切るのかどうかが注目されます。
EU=ヨーロッパ連合の統計局が7日発表したユーロ圏の先月の消費者物価指数の速報値は、前の年の同じ月と比べて0.2%の下落となりました。
消費者物価指数がマイナスとなるのは、世界的に景気が悪化していた2009年10月以来、5年2か月ぶりで、原油価格の下落を背景にエネルギー価格の下落率が拡大したことや、食料品などの価格の上昇率が縮小したことなどが主な要因です。
原油価格は、ことしに入ってから一段と下落していることから、ユーロ圏の消費者物価指数は、今後もマイナスが続く可能性が高まっていて、デフレへの懸念が強まるなか、ヨーロッパ中央銀行が今月開く理事会で、各国の国債など幅広い資産を買い入れる量的緩和の導入に踏み切るのかどうかが注目されます。