仏連続テロ:殺された編集長 アルカイダ系攻撃リストに名

毎日新聞 2015年01月11日 10時56分(最終更新 01月11日 11時56分)

「アラビア半島のアルカイダ」の機関誌「インスパイア」より
「アラビア半島のアルカイダ」の機関誌「インスパイア」より

 仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で殺害されたステファヌ・シャルボニエ編集長は、イエメンに拠点を置く国際テロ組織アルカイダ系団体「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の「攻撃対象リスト」に顔写真付きで掲載されていた。襲撃事件のシェリフ・クアシ容疑者は仏テレビ局に対し、AQAP幹部の支援でイエメン入りしていたと話しており、攻撃リストに影響されていた可能性がある。警察当局はシャルボニエ氏らを警護対象としていたが、結果としてテロを防げなかった。

 リストは、2013年3月発行のAQAPのウェブ版機関誌「インスパイア」に掲載された。シャルボニエ氏をはじめ、イスラム教に批判的なオランダの政治家ヘルト・ウィルダース氏、「イスラム教がテロを助長している」として聖典(コーラン)を燃やすパフォーマンスを行った米国人のテリー・ジョーンズ牧師ら計11人の名前が列挙され、「指名手配 イスラムへの罪により、生死を問わず」と記されている。【カイロ秋山信一】

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