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原子力規制委員長「安全守れるか試される年に」1月7日 20時41分
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、ことし最初の記者会見で、ことしは再稼働を目指す原発の検査を新しい規制基準の下で初めて実施する可能性があることや、IAEA=国際原子力機関の評価を受けることなどを踏まえ、「安全を守れるか、試される節目の年になる」という考えを示しました。
この中で、田中委員長は「原発は再稼働したあとがいちばん大事で、リスクが一段と大きくなる。長い間、止まっていた原子炉で、新しい安全対策の設備も多く、きちんと運用できるか見る必要があり、稼働前の検査は今までとは違った形になると思う。トラブルがないに越したことはないが、ゼロということは考えにくいので、最初になる川内原発には、常駐している職員だけでなく、東京からも職員を派遣して、慎重に監視したい」と述べ、監視体制を強化する考えを示しました。
また、福島第一原子力発電所のタンクにたまっている大量の汚染水の処理の進め方や、規制委員会が発足後初めてIAEA=国際原子力機関から規制や組織についての国際的な評価を受けることを踏まえ、「本当に安全を守れるか試される節目の年になる」と述べました。