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米高速鉄道の起工式 受注競争激化か
1月7日 11時48分

米高速鉄道の起工式 受注競争激化か
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アメリカ西部、カリフォルニア州で計画されている高速鉄道の起工式が6日行われ、今後、車両や運行システムの入札に向けて、日本をはじめ各国による受注競争が激しくなりそうです。

アメリカ、カリフォルニア州は、総事業費680億ドル(日本円にして8兆1000億円)をかけて、ロサンゼルスとサンフランシスコの間、およそ840キロを3時間以内で結ぶ高速鉄道を2029年までに開業させる計画です。
現地で線路敷設に向けた工事が本格的に始まるのに合わせて、6日、最初の工区となるカリフォルニア州中部の都市、フレズノで、ブラウン州知事など関係者およそ1000人が出席して起工式が行われました。
この中で、州高速鉄道局のダン・リチャード会長は「日本では高速鉄道の開業以来、重大な事故が無い」などと新幹線を引き合いに出したうえで、高速鉄道を導入する意義を強調しました。
一方、計画にばく大な費用がかかることから反対意見もあり、会場の周辺では数十人がプラカードを手に「建設を中止しろ」などと声を上げていました。
カリフォルニア州の高速鉄道計画には、日本をはじめドイツやフランス、中国、韓国など10の陣営が、ことし春にも始まるとみられる車両の入札に参加する意向を示しています。
このうち日本勢は、JR東日本や川崎重工業など7社が企業連合を組み、新幹線方式での受注を目指しています。
州当局は、車両の入札手続きを経て、来年には発注先を決めたいとしていて、今後、受注競争が激しくなりそうです。
カリフォルニア州高速鉄道局のダン・リチャード会長は、車両や運行システムの入札に関連して、「日本は世界の高速鉄道をリードしてきた。各国に入札のドアは開いているが、日本勢はその技術と安全性の高さに注目している」と話していました。
また、来賓として招かれたサンフランシスコにある日本総領事館の渡邉正人総領事は「新幹線の安全性や地震などの災害に対する制御の技術が、地震の多いカリフォルニアでの導入に向けた強い売りになると思う。政府としても日本企業の受注に向けて働きかけを強めていきたい」と話していました。

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