新聞労連:ジャーナリズム大賞に琉球新報など基地問題報道
毎日新聞 2015年01月09日 21時22分
新聞労連は9日、過去1年間の平和・民主主義の確立などに貢献した記事・企画を表彰する第19回新聞労連ジャーナリズム大賞に、琉球新報と沖縄タイムス(セット受賞)の「基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道」を選んだと発表した。選考委員は「一貫したぶれない姿勢が感じられ、地元視点にこだわった検証記事には迫力があった」と評した。
他の受賞作は▽優秀賞=北海道新聞の「特定秘密保護法成立後の一連の報道」▽優秀賞(セット受賞)=宮崎日日新聞の石井十次没後100年企画「だれも知らない〜みやざき子どもの貧困」と下野新聞の「希望って何ですか〜貧困の中の子ども〜」▽特別賞=朝日新聞・木村英昭、宮崎知己両記者の「原発吉田調書をめぐる特報」▽疋田桂一郎賞=新潟日報五泉支局長・鈴木啓弘記者の「証言 村松の少年通信兵」。
特別賞を受賞した朝日新聞社の福島第1原発事故の「吉田調書」報道は作品として応募はなかったが、選考委員は「隠蔽(いんぺい)された情報を入手して報じた功績は評価すべきだ。朝日は記事を取り消したが、虚報や捏造(ねつぞう)と同列に論じるのはおかしい」と評した。