仏テロ連鎖:たてこもり2件同時に部隊突入 容疑者死亡

毎日新聞 2015年01月10日 01時28分(最終更新 01月10日 03時45分)

容疑者2人が立てこもっている現場で銃を構える警察官=パリ北東のダマルタンアンゴエルで2015年1月9日、AP
容疑者2人が立てこもっている現場で銃を構える警察官=パリ北東のダマルタンアンゴエルで2015年1月9日、AP

 米当局は兄弟の情報を以前からテロリストデータベースに登録し、航空機の搭乗を拒否する「ノー・フライ・リスト」に登載。仏当局も一時、2人の動向を監視していたが、対象者の数が多すぎ、中止したという。

 事件発生当初、容疑者は兄弟を含む3人とされていた。だが、7日に警察署に出頭し逮捕されたハミド・ムラド容疑者(18)については、情報が錯綜(さくそう)。同容疑者はシェリフ容疑者の妻の弟で、当初、運転役と見られていた。しかし、複数の仏メディアはムラド容疑者の高校同級生の話として「事件のあった7日午前はずっと授業に出席していた」などと報じている。

 今回の事件を受け、欧州各国が参加してイスラム過激派への対応策を話し合う緊急閣僚会合が、11日にパリで開催される。

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