仏テロ連鎖:スーパーにも突入 容疑者射殺、人質4人死亡

毎日新聞 2015年01月10日 11時50分(最終更新 01月10日 12時20分)

閃光弾が弾ける中、人質事件の舞台となったスーパーに突入する特殊部隊=パリ東部パルトドバンセンヌで9日、AP
閃光弾が弾ける中、人質事件の舞台となったスーパーに突入する特殊部隊=パリ東部パルトドバンセンヌで9日、AP

 仏検察当局によると、ダマルタンアンゴエルの印刷所からは、クアシ容疑者兄弟が所持していたM82ロケットランチャー、発煙弾10発、自動小銃2丁、拳銃2丁が見つかった。また、クリバリ容疑者が立てこもったスーパーからは、トカレフ拳銃2丁、自動小銃2丁、弾倉ベスト、起爆装置付き爆発物が発見された。

 ◇アラビア半島のアルカイダ(AQAP)

 中東イエメンを拠点に国際テロ組織「アルカイダ」に同調する過激派組織。旧ソ連による1979年のアフガニスタン侵攻時に、イエメンから参加した義勇兵の一部が母体となった。義勇兵らは帰国後、反政府活動を展開。2009年にサウジアラビアのアルカイダ構成員と合流し、AQAPを設立した。戦闘員は1000人規模。09年12月の米航空機爆破未遂事件や、10年10月の英大使館幹部襲撃事件などに関与した。アルカイダから分派した中東の過激派組織「イスラム国」には批判的な立場を取る。

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