その他
PR

デフレ回避の最善策はECBの国債買入れ=イタリア中銀総裁

2015年 01月 12日 10:53 JST
 
記事を印刷する |
  • Mixiチェック

[ベルリン 11日 ロイター] - ECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は、ユーロ圏のデフレリスクを過小評価すべきでないと警告し、欧州中央銀行(ECB)の実行できる最善の対策は国債買い入れだと主張した。11日付け独紙ビルト・アム・ゾンタークのインタビューに答えた。

ビスコ総裁は「(低水準のインフレ率に関しては)マクロ経済的なリスクを過小評価してはならないと警告することしかできない」と述べた。さらに「インフレ率が長期にわたって低水準にとどまり、経済成長がほとんどみられなくなるなら、われわれは下方スパイラルに巻き込まれるリスクを冒すことになる。これがデフレと呼ぶものだ」と話した。

総裁は「原油安が景気を下支えしていることは間違いないが、他方では物価下落にもつながっている。インフレ率がすでにゼロ近辺に低下している現状において、これは問題だ」と指摘。「この状況で最も効果的な対策は国債の買い入れだ」と主張した。理事会内では社債などの買い入れについても協議されているとしたが、「社債市場の規模は大きくない」とも述べた。

関係筋によると、ECBは22日の理事会を前に、ECBが国債を買い入れ、ユーロ圏全体でリスクを共有すると同時に、各国中銀による国債買い入れも行うという、2段階方式でのリスク分担を検討している。

 
 
写真

2015年景気に2つの好材料

今年の日本経済は、主に2つの理由から、下半期に向け回復基調を強める可能性が高いと三菱総合研究所チーフエコノミストの武田洋子氏は予測。  記事の全文 

 

注目の商品

外国為替フォーラム

外国為替

  • ドル/円
  • ユーロ/円

株価検索

会社名銘柄コード
 
読者が選ぶ 2014年10大ニュース
(3つまで選択可) *統計に基づくではありません。
写真
仏銃撃事件の「ジレンマ」

欧州で最近発生している一連の事件は、新たなタイプのリスクを示唆している。つまり、こうした暴力行為が必ずしも組織的に行われるのではなく、社会から孤立した個人によって引き起こされるということだ。  記事の全文 | 関連記事 

外国為替フォーラム

*統計に基づく世論調査ではありません。