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アルツハイマー病 「原因減らす抗体開発」
1月9日 22時46分

アルツハイマー病 「原因減らす抗体開発」
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認知症患者の6割以上を占めるアルツハイマー病の原因とされるたんぱく質の1つを減らす作用がある抗体を、大阪市立大学の研究グループがマウスを使った実験で開発したと発表しました。
今後、予防や治療に役立つ可能性があるとしています。

研究を行ったのは、大阪市立大学大学院の富山貴美准教授などのグループです。
認知症患者の6割以上を占めるアルツハイマー病は、「アミロイドベータ」と「タウ」という2種類のたんぱく質が脳に蓄積し、神経細胞が壊れることで起きるとされています。
研究グループは、このうちの「タウ」を形づくるさまざまな種類のアミノ酸のうち、神経細胞を壊す化学反応を特に起こしやすい種類を突き止めたとしています。
そのうえで、マウスを使った実験で、この種類のアミノ酸と結合し、その働きを阻害する抗体を開発したということです。
この抗体を、記憶障害の症状が出たマウスに1か月にわたって投与したところ、神経細胞を壊す「タウ」が減り、記憶力が回復したということです。
富山准教授は「今後、予防や治療に役立つ可能性がある。アルツハイマー病で苦しむ患者は多く、早く実用化につなげたい」と話しています。

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