共産圏の国歌はカッコいいぞ
オリンピックとかサッカーの国際試合とかで、たまに外国の国歌を聞く時ありますけど、さすがに「国の歌」だけあって、いい歌が多いですよね。
国を背負ったアスリートたちは、試合前に国歌を聞くと「やったるでーっ」という気になるに違いありません。
そんな「やったるで感」を最もビシビシ感じたであろう人たちはおそらく、
共産圏のアスリートたちではなかったかと思います。
「国のために」と言われて育ち、努力を重ね、とうとう国の代表として大舞台に立った、という思いもあるでしょうけど、
その前にまず、共産圏の国歌は「カッコいい」のです。
カッコよくてテンションあがるのです。
今回は、ぼくが独断と偏見で選ぶ、カッコいい共産圏国歌ランキングです。
どうぞ、実際にお聞きになってください。
7位:エジプト・アラブ共和国(我が祖国)
テンポよく、シンプルで、すぐに覚えられそうです。
歌詞は、エジプト愛に満ちた女性的な内容になっています。
"我が祖国"歌詞
わが祖国、わが祖国、わが祖国、
わが愛と心は汝の為にあり
わが祖国、わが祖国、わが祖国、
わが愛と心は汝の為にありエジプト、全ての土地の母、
わが希望、そしてわが大志
全ての人々にもたらされる、
ナイルの比類なき祝福わが祖国、わが祖国、わが祖国、
わが愛と心は汝の為にあり
わが祖国、わが祖国、わが祖国、
わが愛と心は汝の為にあり
6位:シリア・アラブ共和国(祖国を守る者たちよ)
重厚なメロディーで、威風堂々としてかなりカッコいい。
そしてPVもやたらカッコいい(笑)
祖国を守る者たちよ
祖国を守る者たちよ あなた方に平安あれ
高貴(こうき)なる者たちは いやしめをこばみ
〔シリアは〕アラブの塞不可侵の館
星たちが取りまく玉座
征されざる聖域
〔あなたの〕大地はそびえ立つ高楼
かなたにかがやく天空にも似て
すんだ星たちがその大地を照らし
あなたは天空 あるいは天空のように
希望の光 胸の鼓動が
そのたったひとつの旗で、国々を統一させただろう
そこには黒きひとみ、そして、
殉じた者の血の色が
えがかれているのではないか
闘魂と 誉(ほま)れの歴史を持ち
殉じた者の魂こそ 屈強なる守護者
アル=ワリードもアッ=ラシードもわれらの仲間
われらこそ人々と共に立ち
この国を高く築こうではないか
5位:大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国(アッラーフは偉大なり)
社会主義を標榜しているのに、神への感謝と愛にあふれた歌詞。
昔の戦争映画でも見ているような、勇ましいメロディーです。
蛇足ですが、この歌、ニコニコ動画で「空耳ネタ」になってます。
「空耳 リビア」とかで検索してみてください。
"アッラーフは偉大なり" 歌詞
アッラーフは偉大なり、アッラーフは偉大なり、
神は侵略者の陰謀より上にあり、
神は抑圧された者の最善の救い手だ
私は信義と武器で我が国を護り、
真実の光が私の手の中で光るだろう
私と共に歌え、私と共に歌え
アッラーフ、アッラーフ、アッラーフは偉大なり!
神は侵略者より上にある
4位:ユーゴスラヴィア社会主義共和国(スラブ人よ)
とってもシンプルで、お手軽に口ずさめるメロディーとなっています。
このメロディーはポーランド人民共和国の国歌「ドンブロフスキのマズルカ」と同じです。
歌詞が、これドイツのことを指して言ってるんでしょうけど、呪いの言葉に満ち満ちて超怖い。
"スラブ人よ"歌詞
スラブ人よ、 我々の祖父の言葉はまだ生きている
国のため、やつらの息子の心臓を打ち抜くのだ!
スラブ人魂は健在だ、それは永遠のものだ!
敵をいたずらに地獄の穴に、いたずらに雷火に落としてやれ
我々の上には強烈な風が吹いている
石は砕け、木は割れ、大地は揺らいでいる
崖のように強固に立つのだ
反逆者とやつらの土地に災いあれ!
3位:中華人民共和国(義勇軍行進曲)
とにかく激しく勢いがあるメロディー。
歌詞の「中華民族最大の危機」は日本の侵略のことを指しているようです。
ちなみにぼくは高校生のとき、義勇軍行進曲を着メロにしていた黒歴史があります。
"義勇軍行進曲" 歌詞
起て!奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らが血肉で築こう新たな長城を!
中華民族に最大の危機せまる、
一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。
起て!起て!起て!
我々すべてが心を一つにして、
敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め!
進め!進め!進め!
2位:キューバ共和国(パヤモの歌)
2位は熱き革命家の国・キューバ!
映画でも始まったか、と思うような出だしにテンション上がり、勇壮なマーチとともに雪崩のように畳み掛けてフィナーレ。いや、文句なしにカッコいい!
"パヤモの歌" 歌詞
戦いへ、急げバヤモの者達よ!
祖国は君達を誇らしげに見つめている
名誉の死を恐れるな
祖国のために死ぬことは生きることなのだから
鎖に縛られ生きることは
屈辱と穢らわしい恥辱の中で生きること
喇叭の響きを聞け
武器を取れ、勇者達よ、走れ!
1位:ソヴィエト連邦(祖国は我らのために)
社会主義の大親分・ソ連の国歌を1位にしました。
この大迫力のメロディーは、ベートーベンの「第九」に匹敵するのではと個人的に思っています。
国の代表として試合に挑む時にこの歌が流れたら、ぼくだったらたぶん、感動のあまりボロボロに泣いてしまうと思います。
"祖国は我らのために"歌詞
・1番
自由な共和国の揺ぎ無い同盟を
偉大なロシアは永遠に結びつけた
人民の意思によって建設された
団結した強力なソビエト同盟万歳!・コーラス
讃えられて在れ、自由な我々の祖国よ
民族友好の頼もしい砦よ!
ソビエトの旗よ、人民の旗よ
勝利から勝利へと導きたまえ!
まとめ
日本も含め王族を奉っている国は、どこか優雅で貴族チックなメロディーの国歌が多いですが、
見てみたように、銃と弾丸の中から生まれた国の国歌は、メロディーが勇ましく、歌詞も血なまぐさいですね。
だけどそれだけに、特に男子の心を揺さぶるのです。
出社前に聞いたりすると、鼓舞されていいかもしれませんよ。