先週、話題になった記事として、SUUMOやHOME'sなどの紹介サイトにひっかけ広告があふれている、というものがありました。
不動産業者の記事なので、これはどうもユーザーに誤解させて、自分のビジネスへの誘導をはかる記事だと考えているのですが、
- おとり物件
- 悪意を持った記載
- 単なるミス
- 土地の善し悪し
この4つの内容をひとまとめにしているのが気になりました。
少なくとも前2つと後2つを一緒にしてひとつの扱いにしてしまうのは、ちょっと乱暴です。
もちろん1のような実際には存在していない物件、大家が貸す気がない物件などのおとり物件や、2の記載を義務づけられる事柄を隠したり、誤解させるための嘘は言語道断です。
しかし3は仕方のないこととしても、4のように物件の条件が悪い場合はごく普通にあることで、それがダメとなると広告すら出せないことになります。
と、ここまで書いて検索をかけてみたら、すでに言及されている方が....
横浜スタイルのスタッフ全員がブログ作ったので、私もオープンにします。(仮):本当に不動産を知っているのかこの人は!ハウスマートジャーナルの話 - livedoor Blog(ブログ)
この件に関しては上記の記事を読まれるとわかりやすいかとおもいます。
ですので、ここからは条件の悪い土地についての話を。
好条件の土地はすぐに売れてしまう
不動産のなかでも土地に関しては純粋によい物件というのはすぐに話が決まってしまい、表に出てこないことが多いです。昔から隣の土地は借金してでも買えという言葉もありますし、今なら不動産業者が買い取って住宅を建てたりすることもあります。
私も所有していた土地を売却すべく不動産業者に相談したら、想定していた価格よりも高く買い取って貰ったことがあります。
ですので、仲介サイトに出ている土地で、妙に価格が安いものはなんらかの理由があります。
(とはいえ記載すべき情報を悪意を持って記載しない物件がゴロゴロあるというのは、やはりオーバーに過ぎる表現ですが)
条件が悪ければ格安で土地を手に入れられる
土地そのものの条件が悪い場合でも、需要がないわけではありません。
たしかにそのような土地は価値が下がります。たとえば道路に接していない袋地は、新規に住宅を建てられないため、なかなか買い手がつきません。
しかし、建物が建っていれば、リフォーム名目でかなり手を入れることができますので、古い民家を改築して住みたいという需要があります。
また将来、隣接する土地を購入できる可能性があれば、買いたいという人もいるでしょう。
他にも条件が悪くても、価格が安いのなら問題ないという人はたくさんいます。
昨年、私の住んでいる近くに道路に隣接していない上物アリの袋地が売りに出されて、大手の不動産サイトに出ていました。もちろん建て替えができない旨はちゃんと記載されています。
価格は相場のおおよそ半分か1/3。さすがに売れるまでに時間はかかりましたが、半年ほどで売却物件の一覧から無くなりました。
先日、その前を通ったらリフォームの真っ最中でしたので、買い主の方はそこまで考えて買われたのでしょう。
私道を借りている囲繞地の方と良好の関係を保てるかなどの問題もありますが、それがクリアできるのならかなりコストを削減できることになります。