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松本山雅がJ1に昇格できた7つの理由
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■ 自動昇格圏に予想したのは8.9%の人のみ
表1と表2は当サイトがシーズン前に募集した「J2順位予想バトル2014」の集計結果である。J2編の参加者は169名だったが、松本山雅の平均予想順位は1位の磐田(=1.75位)、2位の京都(=3.74位)、3位の湘南(=4.41位)に次ぐ第4位だった。そして、122人=(72.2%)が「6位以内」に予想しているので、シーズン開幕前から「松本山雅はJ1昇格候補の1つである。」と認識されていたのは間違いない。
ただ、自動昇格圏内となる「2位以内」に予想したのは15人だけ。8.9%に過ぎないので、「プレーオフに進むことはできると思うが、自動昇格圏内に入るのは難しいだろう。」と予想した人がほとんどだった。そういう意味では大方の予想を裏切る結果になったと言えるのは間違いない。ここでは、なぜ、大方の予想を裏切って松本山雅が自動昇格を決めることができたのか?について考えてみたい。
表1. 平均予想順位 (169名分)
表2. 昇格圏・PO圏・降格圏の人数と割合 (169名分)
1つ目 : ボランチのMF岩間雄大の加入
→ 戦力的に大きかったのは長崎からボランチのMF岩間を獲得できたことである。昨シーズンは6位に入ったライバルクラブの長崎の戦力を削ぎ落とすという意味でも大きかった。長崎はJ1の神戸から獲得したMF三原雅がボランチの軸に収まったが、昨シーズンのレギュラーのMF井上裕は不調で、J1のC大阪から獲得したMF黒木聖は怪我が多かったため、最後までWボランチの人選で苦しんだ。
MF岩間は派手なプレーは一切ないが、とにかく堅実である。つなぎのパスは正確で、さらにはこぼれ球への反応ピカイチである。90分間、集中を切らすことなく戦うことができる選手として新天地の松本山雅でも欠かせない存在になった。MF岩間が加入したことで唯一のウイークポイントだった左WBに昨シーズンはボランチだったMF岩沼を回すことができるようになったこともチーム力アップにつながった。
2つ目 : 攻撃の軸となる2人の共存に成功
→ MF岩上は昨シーズンの途中に湘南から加入した。ロングスローを武器にすぐにチームの攻撃の中心となったが、一方でMF船山貴が目立たなくなった。この2人はプレースタイルは全く異なるが、得意とするプレーエリアは似通っているため、昨シーズンの後半戦はMF岩上が華々しい活躍をする一方で、本来のエースであるMF船山貴は思うようなプレーができなくなって、ゴール数が伸び悩んだ。
「2人をどのようにして共存させるのか?」が大きなテーマとなったが、MF岩上が少し下がり目のポジションを取るようになったことで関係が良くなった。昨シーズンの終盤あたりはMF船山貴が我を抑えて、新入りのMF岩上に自由にプレーさせようと黒子に回ることでバランスが保たれていたが、今シーズンに入って両者が生きる立ち位置が見つかって、結果として得点パターンが豊富になった。
3つ目 : 経験豊富なMF田中隼磨の加入
→ 元日本代表の松田直樹氏が付けていた背番号「3」を引き継いだMF田中隼の存在感は絶大だった。直接的にゴールに絡む回数はそこまで多くなかったが、彼の加入によって右サイドは安定するようになった。横浜FMや名古屋でプレーしていたときから「鉄人」と呼ばれてほとんど怪我をすることもなく90分間、ハードワークできる選手だったが、32歳とベテランの域に入った今シーズンも変わらなかった。
横浜FMそして名古屋とずっとJ1のトップクラブで中心としてプレーしてきた選手なので、当たり前といえば当たり前であるが、1つ1つのプレーの精度が高かった。質の高さはJ2のレベルをはるかに超越していた。判断のミスや技術的なミスが少なくて、何気ないプレーでチームに安心感をもたらすことができる。当然、精神的な支柱という意味でも彼の加入は大きかったが、プレーの面でもチームを引っ張った。
4つ目 : 怪我人がほとんど出なかったこと。
→ 5月24日(H)の磐田戦でフォワードの軸となるFW塩沢が左アキレス腱断裂で全治5ヶ月という重傷を負ったが、それ以外で主力級の大きな怪我はなかった。そして、小さな怪我というのもほとんどなくて、GK村山、DF飯田、DF犬飼、MF岩間、MF喜山、MF田中隼、MF岩沼、MF船山貴、MF岩上あたりはほぼ出ずっぱりだったが、「(怪我による)1試合や2試合程度のお休み」というのもほとんどなかった。
ハードワークを信条としているチームというのは怪我が付き物である。ハードワークの代償ともいえるが、今シーズンの松本山雅は(絶対的な選手がいなかった)1トップを除くとほぼスタメンが固定されており、反町監督はスタメン選びで迷う必要は全くなかった。もちろん、試合中の怪我というのは避けられない面もあるが、フィジカルコーチやメディカルスタッフの頑張りも評価されるべきだと思う。
5つ目 : ライバルクラブ、特にジュビロ磐田の失速。
→ 表1や表2のとおり、開幕前は磐田・京都・湘南・札幌・千葉・山形などが昇格を争うライバルクラブになると考えられていた。湘南が独走でJ2優勝を決めたのに対して、磐田・京都・札幌・千葉の4チームはもたついて、4チームともシーズン途中に監督を交代させることになった。関塚監督を迎え入れた千葉は急浮上したが、磐田・京都・札幌などは監督交代が劇的なプラス効果を生み出したとは言い難い。
特に磐田が夏場に急失速したことは松本山雅にとって幸いだった。「磐田が2位になるのか、松本山雅が2位になるのか。」という時期があったが、FW前田遼など主力の怪我人で戦力ダウンした磐田が勝ち点を取りこぼして、比較的、楽な状態でシーズンの終盤を迎えることができたのは松本山雅にとっては大きかった。僅差であったならば、もっとプレッシャーがかかったと思うが、最後まで余裕があった。
6つ目 : 熱狂的な松本山雅のサポーター
→ 選手・監督・スタッフの頑張りもさることながら、サポーターに後押しされたところも大きかった。ホームゲームでは平均で12,000人を超えるサポーターを集めており、関東のアウェー戦になるとアウェーのスタジアムが緑に染まるケースも珍しくなかった。昇格が決まった福岡戦(A)も約1,000人の松本山雅サポーターが福岡に終結したが、大きな支えになったことは容易に想像できる。
「アルウィンというJリーグでも屈指の良質なスタジアムを抱えている。」というのは大きなプラスで、「リピーターを集めやすい。」という部分がアドバンテージになっているが、「人が持つエネルギーの大きさ」を周囲にいる人たちに実感させることができるクラブになったと言える。たくさんの人が集まって来ると大きなエネルギーが生まれて、さらに多くの人が引き寄せられてくるという好循環が生まれている。
7つ目 : 百戦錬磨の反町康治監督
→ 反町監督はJリーグの監督としては11年目のシーズンとなる。ちょっと意外に思うが、J1の舞台で戦ったのは新潟時代の2004年と2005年、湘南時代の2010年の3年シーズンだけ。そのときは2004年が10位、2005年が12位、2010年が18位だったので、J1で好成績をおさめているわけではないが、北京五輪代表監督時代を含めて監督として酸いも甘いも経験している点は強みとなる。
反町監督は臨機応変な監督である。松本山雅が3チーム目となるが、新潟時代とも、湘南時代とも、また違ったスタイルのサッカーで結果を出している。もちろん、3チームともハードワークという部分が根底にあるが、「そのときに在籍している選手」と「その土地の風土」と「その土地に住む人の気質」に合ったスタイルを採用して結果を出すことができる点が指導者として極めて優れた部分と言えるだろう。
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2014/11/05 クラブ別エントリー (松本山雅)
表1と表2は当サイトがシーズン前に募集した「J2順位予想バトル2014」の集計結果である。J2編の参加者は169名だったが、松本山雅の平均予想順位は1位の磐田(=1.75位)、2位の京都(=3.74位)、3位の湘南(=4.41位)に次ぐ第4位だった。そして、122人=(72.2%)が「6位以内」に予想しているので、シーズン開幕前から「松本山雅はJ1昇格候補の1つである。」と認識されていたのは間違いない。
ただ、自動昇格圏内となる「2位以内」に予想したのは15人だけ。8.9%に過ぎないので、「プレーオフに進むことはできると思うが、自動昇格圏内に入るのは難しいだろう。」と予想した人がほとんどだった。そういう意味では大方の予想を裏切る結果になったと言えるのは間違いない。ここでは、なぜ、大方の予想を裏切って松本山雅が自動昇格を決めることができたのか?について考えてみたい。
表1. 平均予想順位 (169名分)
| クラブ名 | 平均予想順位 | |
| 1 | 磐田 | 1.75 |
| 2 | 京都 | 3.74 |
| 3 | 湘南 | 4.41 |
| 4 | 松本山雅 | 5.37 |
| 5 | 札幌 | 5.38 |
| 6 | 千葉 | 5.58 |
| 7 | 山形 | 6.25 |
| 8 | 岡山 | 8.84 |
| 9 | 長崎 | 9.57 |
| 10 | 大分 | 10.37 |
| 11 | 横浜FC | 11.17 |
| 12 | 福岡 | 12.91 |
| 13 | 東京V | 13.76 |
| 14 | 水戸 | 14.69 |
| 15 | 富山 | 15.20 |
| 16 | 北九州 | 15.38 |
| 17 | 栃木SC | 16.78 |
| 18 | FC岐阜 | 16.79 |
| 19 | 愛媛FC | 17.46 |
| 20 | 熊本 | 17.52 |
| 21 | 群馬 | 19.34 |
| 22 | 讃岐 | 20.76 |
表2. 昇格圏・PO圏・降格圏の人数と割合 (169名分)
| クラブ名 | 自動昇格圏 | PO圏 | 降格圏 | ||||
| 1 | 磐田 | 147 | 87.0% | 163 | 96.4% | 0 | 0.0% |
| 2 | 京都 | 61 | 36.1% | 146 | 86.4% | 0 | 0.0% |
| 3 | 湘南 | 49 | 29.0% | 129 | 76.3% | 0 | 0.0% |
| 4 | 松本山雅 | 15 | 8.9% | 122 | 72.2% | 0 | 0.0% |
| 5 | 札幌 | 33 | 19.5% | 119 | 70.4% | 0 | 0.0% |
| 6 | 千葉 | 11 | 6.5% | 110 | 65.1% | 0 | 0.0% |
| 7 | 山形 | 15 | 8.9% | 94 | 55.6% | 1 | 0.6% |
| 8 | 岡山 | 3 | 1.8% | 41 | 24.3% | 0 | 0.0% |
| 9 | 長崎 | 1 | 0.6% | 30 | 17.8% | 0 | 0.0% |
| 10 | 大分 | 2 | 1.2% | 18 | 10.7% | 0 | 0.0% |
| 11 | 横浜FC | 0 | 0.0% | 15 | 8.9% | 3 | 1.8% |
| 12 | 福岡 | 1 | 0.6% | 6 | 3.6% | 2 | 1.2% |
| 13 | 東京V | 0 | 0.0% | 3 | 1.8% | 8 | 4.7% |
| 14 | 水戸 | 0 | 0.0% | 2 | 1.2% | 4 | 2.4% |
| 15 | 富山 | 0 | 0.0% | 6 | 3.6% | 15 | 8.9% |
| 16 | 北九州 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 9 | 5.3% |
| 17 | 栃木SC | 0 | 0.0% | 4 | 2.4% | 26 | 15.4% |
| 18 | FC岐阜 | 0 | 0.0% | 4 | 2.4% | 24 | 14.2% |
| 19 | 愛媛FC | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 22 | 13.0% |
| 20 | 熊本 | 0 | 0.0% | 2 | 1.2% | 32 | 18.9% |
| 21 | 群馬 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 69 | 40.8% |
| 22 | 讃岐 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 123 | 72.8% |
1つ目 : ボランチのMF岩間雄大の加入
→ 戦力的に大きかったのは長崎からボランチのMF岩間を獲得できたことである。昨シーズンは6位に入ったライバルクラブの長崎の戦力を削ぎ落とすという意味でも大きかった。長崎はJ1の神戸から獲得したMF三原雅がボランチの軸に収まったが、昨シーズンのレギュラーのMF井上裕は不調で、J1のC大阪から獲得したMF黒木聖は怪我が多かったため、最後までWボランチの人選で苦しんだ。
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→ MF岩上は昨シーズンの途中に湘南から加入した。ロングスローを武器にすぐにチームの攻撃の中心となったが、一方でMF船山貴が目立たなくなった。この2人はプレースタイルは全く異なるが、得意とするプレーエリアは似通っているため、昨シーズンの後半戦はMF岩上が華々しい活躍をする一方で、本来のエースであるMF船山貴は思うようなプレーができなくなって、ゴール数が伸び悩んだ。
「2人をどのようにして共存させるのか?」が大きなテーマとなったが、MF岩上が少し下がり目のポジションを取るようになったことで関係が良くなった。昨シーズンの終盤あたりはMF船山貴が我を抑えて、新入りのMF岩上に自由にプレーさせようと黒子に回ることでバランスが保たれていたが、今シーズンに入って両者が生きる立ち位置が見つかって、結果として得点パターンが豊富になった。
3つ目 : 経験豊富なMF田中隼磨の加入
→ 元日本代表の松田直樹氏が付けていた背番号「3」を引き継いだMF田中隼の存在感は絶大だった。直接的にゴールに絡む回数はそこまで多くなかったが、彼の加入によって右サイドは安定するようになった。横浜FMや名古屋でプレーしていたときから「鉄人」と呼ばれてほとんど怪我をすることもなく90分間、ハードワークできる選手だったが、32歳とベテランの域に入った今シーズンも変わらなかった。
横浜FMそして名古屋とずっとJ1のトップクラブで中心としてプレーしてきた選手なので、当たり前といえば当たり前であるが、1つ1つのプレーの精度が高かった。質の高さはJ2のレベルをはるかに超越していた。判断のミスや技術的なミスが少なくて、何気ないプレーでチームに安心感をもたらすことができる。当然、精神的な支柱という意味でも彼の加入は大きかったが、プレーの面でもチームを引っ張った。
4つ目 : 怪我人がほとんど出なかったこと。
→ 5月24日(H)の磐田戦でフォワードの軸となるFW塩沢が左アキレス腱断裂で全治5ヶ月という重傷を負ったが、それ以外で主力級の大きな怪我はなかった。そして、小さな怪我というのもほとんどなくて、GK村山、DF飯田、DF犬飼、MF岩間、MF喜山、MF田中隼、MF岩沼、MF船山貴、MF岩上あたりはほぼ出ずっぱりだったが、「(怪我による)1試合や2試合程度のお休み」というのもほとんどなかった。
ハードワークを信条としているチームというのは怪我が付き物である。ハードワークの代償ともいえるが、今シーズンの松本山雅は(絶対的な選手がいなかった)1トップを除くとほぼスタメンが固定されており、反町監督はスタメン選びで迷う必要は全くなかった。もちろん、試合中の怪我というのは避けられない面もあるが、フィジカルコーチやメディカルスタッフの頑張りも評価されるべきだと思う。
5つ目 : ライバルクラブ、特にジュビロ磐田の失速。
→ 表1や表2のとおり、開幕前は磐田・京都・湘南・札幌・千葉・山形などが昇格を争うライバルクラブになると考えられていた。湘南が独走でJ2優勝を決めたのに対して、磐田・京都・札幌・千葉の4チームはもたついて、4チームともシーズン途中に監督を交代させることになった。関塚監督を迎え入れた千葉は急浮上したが、磐田・京都・札幌などは監督交代が劇的なプラス効果を生み出したとは言い難い。
特に磐田が夏場に急失速したことは松本山雅にとって幸いだった。「磐田が2位になるのか、松本山雅が2位になるのか。」という時期があったが、FW前田遼など主力の怪我人で戦力ダウンした磐田が勝ち点を取りこぼして、比較的、楽な状態でシーズンの終盤を迎えることができたのは松本山雅にとっては大きかった。僅差であったならば、もっとプレッシャーがかかったと思うが、最後まで余裕があった。
6つ目 : 熱狂的な松本山雅のサポーター
→ 選手・監督・スタッフの頑張りもさることながら、サポーターに後押しされたところも大きかった。ホームゲームでは平均で12,000人を超えるサポーターを集めており、関東のアウェー戦になるとアウェーのスタジアムが緑に染まるケースも珍しくなかった。昇格が決まった福岡戦(A)も約1,000人の松本山雅サポーターが福岡に終結したが、大きな支えになったことは容易に想像できる。
「アルウィンというJリーグでも屈指の良質なスタジアムを抱えている。」というのは大きなプラスで、「リピーターを集めやすい。」という部分がアドバンテージになっているが、「人が持つエネルギーの大きさ」を周囲にいる人たちに実感させることができるクラブになったと言える。たくさんの人が集まって来ると大きなエネルギーが生まれて、さらに多くの人が引き寄せられてくるという好循環が生まれている。
7つ目 : 百戦錬磨の反町康治監督
→ 反町監督はJリーグの監督としては11年目のシーズンとなる。ちょっと意外に思うが、J1の舞台で戦ったのは新潟時代の2004年と2005年、湘南時代の2010年の3年シーズンだけ。そのときは2004年が10位、2005年が12位、2010年が18位だったので、J1で好成績をおさめているわけではないが、北京五輪代表監督時代を含めて監督として酸いも甘いも経験している点は強みとなる。
反町監督は臨機応変な監督である。松本山雅が3チーム目となるが、新潟時代とも、湘南時代とも、また違ったスタイルのサッカーで結果を出している。もちろん、3チームともハードワークという部分が根底にあるが、「そのときに在籍している選手」と「その土地の風土」と「その土地に住む人の気質」に合ったスタイルを採用して結果を出すことができる点が指導者として極めて優れた部分と言えるだろう。
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