駅伝やラグビーなど、年始めは大学スポーツが多くのファンを魅了した。活躍すれば新聞やテレビでも大きく取り上げられ、大学の知名度もぐんと上がる。スポーツに力を入れる大学は少なくない。その効果のほどは――。

■青学「長期的にみれば志願者数増も」

 1本のたすきをつなぎながら、東京―箱根間を往復する箱根駅伝。沿道は多くの人でにぎわい、テレビの視聴率は25%を超える。大会は毎年1月2、3の両日。大学の入学願書受け付けが始まる直前でもある。

 「イメージアップの効果はあった。長期的にみれば志願者数増の可能性もある」。今年、初の総合優勝を果たした青山学院大(東京都渋谷区)の平沢典男副学長はこう語る。2009年に33年ぶりに本選に出場して以来、連続出場中だ。

 この間、一般入試の志願者は増加。教育情報会社「大学通信」によると、08年の約4万7千人から、14年は約5万6千人に増えた。ただ、平沢副学長は「受験生の動向には様々な要因がある」。学部新設や一部学部の1、2年生を神奈川県相模原市のキャンパスから青山に移したことも大きく影響しているとみる。

 最近7年で優勝4回の強豪東洋大(東京都文京区)。広報課の榊原康貴課長は「駅伝の成績と(志願者数)は関係ありません」ときっぱり。優勝した年でも、12年と14年は志願者が減ったという。「駅伝は中長期的にみればブランド力を高める」と一定の効果を認めつつ、「アピールポイントは授業内容や学生生活です」と話す。

 大学ラグビーも、冬の風物詩だ。10日の全国大学選手権決勝で史上初の6連覇を果たした帝京大(東京都板橋区)は「大学のブランドイメージを醸成する一つの要素」とラグビー部を位置づける。初優勝した10年から14年までの志願者(一般入試、大学通信調べ)は約2万8千人から約3万6千人に増えた。

 広報課の担当者は「年末年始という国民の注目が集まりやすい時期に好成績を残すことで、大学名が認知される良い機会になっている」としている。