
乱世の革命児であり、狂気をはらんだカリスマ。神をも超える人格となって栄華を極めた、男。そんな織田信長を象徴するのが安土城です。
また同時に、官兵衛の目には信長がどのように映っていたかを描くデザインでもあります。
内観は、ドラマの世界観を軸に考えた創作の世界、つまりオリジナルデザインです。コンセプトは“魔王の宮殿”。神さえ超えようとした信長の狂気、国内だけでなく世界を視野にいれていた信長の先進性や感性を凝縮させたような空間が、ここにあります。
「全体は、赤、黒、金の3色で構成されています。床と、床の間の背景にある半円は赤漆で塗られているイメージです(セットではアクリル板を使っています)。これは、現在復元されている安土城の天主閣(安土城の場合は「天守」ではなく「天主」)の床や柱が赤漆で塗られているので、そのニュアンスを参考にしています。
床の間の背景は、太陽が昇る瞬間かもしれないし、
信長の宇宙観を表現しているのかもしれないし、
赤と黒の色彩で“善”と“悪”、“天”と“地”という二面性の象徴かもしれません。
それは、ドラマをみてくださる方に判断してほしいと思っています。
また、広間の横にある枯山水の庭園には、能舞台があります。基本的には能舞台ですが、ふだんはテラスとしてお茶を楽しんだりしているというイメージです。
戦国時代の美意識の最先端をちりばめ、すべての空間をグラフィカルにデザイン。信長に接見した誰もが、畏怖の念やカルチャーショックを覚えたはずです」
美術チーフ・山内浩幹