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矯正施設の医師の処遇改善の法案提出へ1月12日 4時42分
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法務省は、刑務所などの矯正施設での医師不足が深刻になっていることを受けて、矯正施設で働く医師の処遇を改善するための法案を今月召集される通常国会に提出する方針です。
法務省によりますと、全国の刑務所や少年院などの矯正施設で働く常勤の医師は、去年10月の時点で、327人の定員のうち76人が欠員になっていて、過去最悪の状況です。
法務省の有識者会議は、去年1月、「矯正施設での医療は崩壊・存亡の危機にある」として、刑務所などの矯正施設で働く医師の処遇改善を求める提言をまとめ、こうしたことを受けて、法務省は、医師の勤務条件などを見直す法案を今月召集される通常国会に提出する方針です。
法案では、現在は原則として禁止されている医師の勤務時間内の兼業を認めて、地域の医療機関でも医療行為ができるようにするほか、勤務時間を医師本人が柔軟に決められるように改めるとしています。
法務省は「受刑者の健康管理は再犯防止を図るうえでも重要であり、医師が働きやすい環境を整備していきたい」としています。