パリ=青田秀樹
2015年1月10日13時37分
仏週刊新聞社の襲撃事件に続き、フランスで9日に相次いで起きた2件の人質立てこもり事件は、仏当局が同日、ほぼ同時に制圧した。パリ郊外の印刷工場では当局が容疑者2人を射殺し、人質を解放。パリ東部のユダヤ系食材スーパーマーケットでは特殊部隊が突入し容疑者の男を殺害したが、4人の人質が犠牲になった。当局は一連の事件は関連しているとみている。アルカイダ系などの国際テロ組織の事件への関与も濃厚になっている。
一連の事件の発端となった新聞社襲撃事件のサイド・クアシ容疑者(34)とシェリフ・クアシ容疑者(32)は9日朝、パリの北東の印刷工場に立てこもり、特殊部隊などが取り囲んだ。捜査当局によると、薄暗くなった午後5時ごろ、容疑者らが外に出て自動小銃を放ち始めたのに応戦し、殺害した。人質となった従業員の男性は食堂に身を隠していて無事だった。
兄弟でもある両容疑者は7日に記者ら12人を殺害、パリの北東部に逃走していた。この間に目撃されたロケット砲など多数の火器が、印刷工場に残されていたという。
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朝日新聞国際報道部
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