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 安倍晋三首相は11日、祖父・岸信介元首相と父・安倍晋太郎元外相の遺骨が分骨されている静岡県小山町の冨士霊園を訪れ、墓参りをした。母の洋子氏も同行し、隣り合う安倍家と岸家の墓に花を手向けた。

 首相は墓参後、「昨年の総選挙で勝利を収め、第3次安倍政権を発足したことを墓前に報告した。今年も国民のため着実に成果を上げていくために全力を尽くす。戦後70周年にふさわしい年にしていきたいと誓った」と記者団に語った。

 首相は今月末からの通常国会で、集団的自衛権の行使を認める昨年の閣議決定を反映した安全保障関連法案の成立を目指す。夏には戦後70年の首相談話を出す予定。1960年に安保条約を改定した岸元首相と重なる政治テーマに取り組む考えだ。(藤原慎一)