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【東京】

集団的自衛権容認 アートで疑問視 東日本橋で17日まで作品展

作品を紹介する開発さん=中央区東日本橋で

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 芸術家の開発好明(かいはつよしあき)さん(48)が、政府の集団的自衛権行使容認を疑問視する作品を展示している。中央区東日本橋三のギャラリー・ハシモトで十七日まで。 (志村彰太)

 作品は「日の出・印象」。赤い円を描いた十二号のキャンバスを九枚並べて日の出から日の入りを表現した。開発さんは、「中心は日本の国旗に見える。左右にずれると、国旗として認識されなくなる」と説明し、狙いを「日の丸が左右にずれる様子を、憲法九条の解釈のブレ具合に重ねる」こととする。「どれだけ解釈がずれると、九条ではなくなるのか考えてほしい」と語る。

 黒地に白い円を描いた同様の作品も並ぶ。シリアなどで活動する過激派「イスラム国」が、徐々に国家の中心に侵略していく様子で、「イスラム国が自分たちの旗を掲げる動画を見たとき、『月が昇った』と思った」という。

 会場全体の床に、米国国旗をデザインした木の板を敷き詰めた。「集団的自衛権行使容認も、イスラム国も、米国の影響下にあることを表現したかった」と話している。入場無料。

 

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