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【芸能・社会】小林薫の「キャラ作らない」粋な味 マスター役「深夜食堂」31日公開2015年1月11日 紙面から 繁華街の路地裏にある小さな食堂を舞台に、客たちの人生模様が交錯する作品「深夜食堂」。TVドラマに引き続き、映画版「深夜食堂」(松岡錠司監督、31日公開)でも主演のマスターを演じる俳優の小林薫(63)は「お客の立場を想像したり、味わいながら見てもらえたら、うれしい」とさりげない口調でアピールする。 「深夜食堂」は安倍夜郎さんのベストセラー漫画が原作。2009年から始まったTBS系深夜ドラマは静かな人気を博し、すでに3シーズンが放送されている。 舞台となる食堂は夜もふけてから開店し、朝まで営業するため、人は深夜食堂と呼ぶ。メニューは豚汁定食と酒だけ。しかし、マスターは客の注文に応じて、できる料理なら何でも出す。 毎回異なるゲストが客として登場し、卵焼き、ソース焼きそば、お茶漬けなど飾らない料理とともに、小さな物語が紡がれる。小林いわく「日常のちょっとした話、魚の小骨みたいな話」が描かれる。映画版ではそんな物語がオムニバス風に展開され、ナポリタン、とろろご飯、カレーライスなどの料理がクローズアップされていく。 客と絶妙の距離を取りながら見守るマスター役の小林は、あくまで自然体。「マスターにドラマがあるわけじゃない。そのへんの気配が微妙。キャラを作ろうとすると、かえっておかしい。視聴者と同じような目線で演じている」。淡々と語る小林だが、寡黙な中にも独特の味がにじみ出るのは、やはりベテランならではだろう。 映画では、店を離れたマスターの日常の姿が少し描かれるのも、ファンにはうれしい内容。いつもの作務衣(さむえ)姿ではないマスターが見られる。また食堂のある路地裏の一角も、ほんの少し広い範囲が映される。 小林は「路地裏はここまで作り込んでるセットってそうはない。カメラに映らないようなところに張ってあるポスターまで、行き届いていた」と自分も楽しんだ様子。シリーズの映画化については「当初から松岡監督はそれが目標だったから」と説明、まったく気負いはなかったという。 自分が深夜食堂の客だったらマスターに何を注文したいかを問うと「くじらのベーコンを、からしで食べてみたい。里芋とイカの煮っころがしもいいな」。これまで演じた過程で料理は上達したのかと聞くと「全然。その都度ちょっと習うだけなんで」とあっさりほほ笑んだ。 今回、食堂の客を演じるのは高岡早紀、多部未華子、筒井道隆ら。 <小林薫(こばやし・かおる)> 1951(昭和26)年9月4日、京都市出身。70年代、劇団「状況劇場」で注目を集めて以降、映画「それから」「恋文」(85年)や「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(07年)など、独特の存在感、いぶし銀の演技で活躍。 PR情報
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