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殺害された警官の家族が会見「過激派とイスラム教徒を混同しないで」

TBS系(JNN) 1月12日(月)1時33分配信

 フランスで17人が犠牲になった一連のテロのうち、最初に起きた新聞社襲撃事件で殺害された警察官の家族が、「過激派とイスラム教徒を混同しないでほしい」と呼びかけました。殺害された警察官は、容疑者らと同じアルジェリア系のイスラム教徒でした。

 「アーメッドは献身的な男でした。父が20年前に他界してからは、母と家族を支えようとしていました」(殺害された警察官アーメッド・メラベット氏の家族)

 警察官のアーメッド・メラベット氏は、7日に起きた新聞社の襲撃で、サイド・クアシ、シェリフ・クアシ両容疑者らによって銃で撃たれ死亡しました。メラベット氏は、クアシ両容疑者らと同じアルジェリア系イスラム教徒でした。

 10日、事件後初めて会見したメラベット氏の家族は、「野蛮な行為に対して心が打ち砕かれた」とした上で、次のように訴えました。

 「過激派とイスラム教徒を混同してはいけません。ごちゃまぜにしないでください。モスクやユダヤ教の礼拝堂を焼いてはいけません。それは人々を攻撃するだけで、死者は戻ってこないし、遺族の悲しみを癒やすことはできないのです」(殺害された警察官アーメッド・メラベット氏の家族)

 インターネット上に掲載された事件発生時の映像には、新聞社の前ですでに負傷し路上に倒れていたメラベット氏に対し、両容疑者が発砲する様子が映っていました。(11日18:17)

最終更新:1月12日(月)1時33分

TBS News i