@grapeejpさんをフォロー ひどすぎるゲーム発表会で退出者が続出!隠された真実に心が締めつけられる タグ : 支援 心に響いたら友だちとシェアしよう シェアする ツイートする アメリカ、ワシントンD.Cで開催されたゲームショー内で、ある新作ゲームの発表会が実施されました。 新作ゲームの発表会に集まった来場者に向け、ゲームの概要が説明されます。 ゲームのタイトルは『ELIKA’S ESCAPE』、戦時下を舞台にした一人称視点のサバイバル・ホラーゲーム。銃を持って敵兵を倒す謂わいるFPSゲームを想像する来場者でしたが、ゲームの主人公が「7才の少女」だと伝えられ、静寂が広がります。 発表者は続けてゲームの内容を説明します。主人公は7才の少女エリカ。 母親をコレラで亡くし、その傍らで少女を助けるために兄が殺害される。 少女は幼い弟を抱え、命からがら逃げ出すが、逃亡の最中に弟の頬を銃弾がかすめる。 たどり着いた難民キャンプは、溢れだした下水で汚染され、食糧も十分に確保できない。幼い弟を養うため、少女には『売春する』という選択肢が与えられる。 この説明を聞かされた来場者は、あまりにひどい内容に次々とその場を去っていきます。 ここで、登壇したのが南スーダン人の女性と男性のふたり。女性が語り始めます。 「これはゲームではありません。」 「エリカのストーリーはノンフィクションです。私自身のことであり、南スーダンに住むその他多くの子供たちが日々体験していることなのです」 そう、ゲームのシナリオとして説明された全ては、7才の少女エリカに、そして目の前で話すこの女性に起こっていた「現実」なのです。 この発表会は、南スーダンの紛争により、命の危険にさらされ、飢餓や感染症に苦しむ子ども達の現状を訴えるために、「ユニセフ」がその名前を伏せて実施されたプロモーションだったのです。 本プロモーションを通じ、南スーダンの信じ難い危機的な状況への関心が高まり、この国の未来、子ども達への支援の輪が広がることを彼らは望んでいます。 南スーダンの現状 スーダンは、アラブ系イスラム教徒が多い北部と、アフリカ系キリスト教徒が多い南部との間で対立が続き、1983年〜2005年まで20年以上に渡る内戦の果てに、南部が暫定自治を獲得。2011年に実施された住民投票の結果、南スーダンは独立国となりました。 しかし、独立後まもなくして、今度は南スーダン内での「民族対立」が発生、アフリカの希望であった「南スーダン」は1年で地獄と化すことになります。現在も政府軍と反政府勢力の衝突が続き、多くの犠牲者と難民が生まれています。 突然の襲撃・破壊・略奪……南スーダン・ジョングレイ州の現状 出典 The video game idea that caused a walkout | UNICEF・突然の襲撃・破壊・略奪……南スーダン・ジョングレイ州の現状 この記事が気に入ったら いいね!しよう grapeの最新記事をお届けします この記事を友だちにシェアしよう ツイート
アメリカ、ワシントンD.Cで開催されたゲームショー内で、ある新作ゲームの発表会が実施されました。
新作ゲームの発表会に集まった来場者に向け、ゲームの概要が説明されます。
ゲームのタイトルは『ELIKA’S ESCAPE』、戦時下を舞台にした一人称視点のサバイバル・ホラーゲーム。銃を持って敵兵を倒す謂わいるFPSゲームを想像する来場者でしたが、ゲームの主人公が「7才の少女」だと伝えられ、静寂が広がります。
発表者は続けてゲームの内容を説明します。主人公は7才の少女エリカ。
母親をコレラで亡くし、その傍らで少女を助けるために兄が殺害される。
少女は幼い弟を抱え、命からがら逃げ出すが、逃亡の最中に弟の頬を銃弾がかすめる。
たどり着いた難民キャンプは、溢れだした下水で汚染され、食糧も十分に確保できない。幼い弟を養うため、少女には『売春する』という選択肢が与えられる。
この説明を聞かされた来場者は、あまりにひどい内容に次々とその場を去っていきます。
ここで、登壇したのが南スーダン人の女性と男性のふたり。女性が語り始めます。
「これはゲームではありません。」
「エリカのストーリーはノンフィクションです。私自身のことであり、南スーダンに住むその他多くの子供たちが日々体験していることなのです」
そう、ゲームのシナリオとして説明された全ては、7才の少女エリカに、そして目の前で話すこの女性に起こっていた「現実」なのです。
この発表会は、南スーダンの紛争により、命の危険にさらされ、飢餓や感染症に苦しむ子ども達の現状を訴えるために、「ユニセフ」がその名前を伏せて実施されたプロモーションだったのです。
本プロモーションを通じ、南スーダンの信じ難い危機的な状況への関心が高まり、この国の未来、子ども達への支援の輪が広がることを彼らは望んでいます。
南スーダンの現状
スーダンは、アラブ系イスラム教徒が多い北部と、アフリカ系キリスト教徒が多い南部との間で対立が続き、1983年〜2005年まで20年以上に渡る内戦の果てに、南部が暫定自治を獲得。2011年に実施された住民投票の結果、南スーダンは独立国となりました。
しかし、独立後まもなくして、今度は南スーダン内での「民族対立」が発生、アフリカの希望であった「南スーダン」は1年で地獄と化すことになります。現在も政府軍と反政府勢力の衝突が続き、多くの犠牲者と難民が生まれています。
突然の襲撃・破壊・略奪……南スーダン・ジョングレイ州の現状