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2015-01-11 ピケティ『21世紀の資本』の組版と印刷製本 このエントリーを含むブックマーク

ピケティをフィーチャーした「パリ白熱教室」の放送を始めたNHKが、先日、《『21世紀の資本』日本でも反響 増刷相次ぐ》というニュースを流していた。

ニュース詳細のサイトに

『21世紀の資本』を買い求める人が後を絶たないなか、製本会社には発売直後から増刷の発注が相次ぎ製本作業に追われています。『21世紀の資本』の製本を一手に引き受けている東京・新宿区にある製本会社には発売直後から5000部から数万部の増刷の発注が毎週のように寄せられています。

――と書かれていて、ビデオの2分49秒あたりに製本工場のラインが映されている。

『21世紀の資本』奥付には、発行所がみすず書房であることの他、「本文組版 キャップス」「印刷・製本所 萩原印刷」と明記されているところが好ましいのだけれど、文京区にある萩原印刷株式会社のサイトにある実績・実例のページに掲載されていないところを見ると、NHKが取材したのは別の萩原印刷か。

組版を担当したキャップスのサイトには使用実例として『21世紀の資本』が掲げられていて、仮名が例のオリジナル書体「文麗仮名」であることが判る。

文麗仮名、みすず好みだろうという印象は持っていたけれど、使用事例を見るまで、こんなにも使いまくっているとは気がつかなかった。2010年の『カフカ自撰小品集』が、みずず書房が文麗仮名を使い出した最初の本だろうか。

誰の仕業だろう――というところが気になるのは、オルタナ三部作の影響だ。

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