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2015.1.11 SUN
エチオピア、マレーシア、モザンビークなどの発展途上国で、いま、英語学習市場がアツい(PDF)。こうした地域では、英語力こそが、より優れた職に就き貧困から抜け出すための唯一の方法と見なされることが多いのだ。
しかし、この考えには大きな欠点がある。こうした国々では、英語教師ですら英語が話せない場合が多い。だから、いつまでも英語力が身に付かない。
ルイス・フォン・アーンは、彼の開発したアプリが、その流れを大きく変える役割を果たすと考えている。彼が共同創設者に名前を連ねる Duolingo(デュオリンゴ)が提供する無料語学学習アプリは、2年半前にリリースされて以来、世界中で6,000万人ものユーザー数を獲得している。
Duolingo の成長の背景には、オンライン学習市場の成長がある。そしてオンライン学習は、特に学校外において、大きな伸びを実現した。しかしフォン・アーン氏は、学校での語学教育も極めて重要な役割をもっていると考えている。
だからこそといえるだろう、先日「Duolingo for school」という新しいプラットフォームが登場した。このプラットフォームを使えば、教師は生徒の活動をアプリで管理し、それに合わせて講義内容を調節できるようになるのだ。
「この機能なしで Duolingo を活用している(潜在的なユーザーである)教師は、現在、数千人いると思います」とフォン・アーン氏は語る。「この数は、あっという間に10倍にも膨れ上がると考えています」
Duolingo の成功は、拡大するオンライン学習市場の一例だ。近年、Coursera や edX といったオンライン・ラーニングのプラットフォームが爆発的に成長したおかげで、質の高い教育を無料でオンライン受講できるという考えが主流になっている。
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フォン・アーン氏をはじめ、彼の共同創業者であるブレンダン・ミーダーやセバリアン・ハッカーは、Duolingo を大型教育機関向けではなく、あえて世界中の大勢の語学学習者向けにデザインした。彼らは、極貧地帯の英語学習需要は大きく、また増加しているにも拘わらず、ロゼッタストーンなどの外国語学習用の主流製品がいまだ法外な値段で提供されていることに異を唱える。
「彼らが英語を学ぶ主な理由は、貧困から抜け出したいからなのです」。グアテマラ出身のフォン・アーン氏は語る。「ですが、学ぶためには500ドルもの大金を支払わなければならないのです」
そこで彼らが開発したのは、無料でサーヴィスを成り立たせるための斬新なビジネスモデルだ。Duolingo で講義を受けた受講生は、ニュース記事の抜粋を翻訳するかたちで、学んだ内容をテストできる。そうして生まれた大量の翻訳を『CNN』や『Buzzfeed』などのメディア企業が買い取っているのだ。現在何百万人もの受講生(フォン・アーン氏によると)が、1日に数百件もの記事を量産している。
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