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ガムにハエの死骸…食品への異物混入広がる
食品への異物混入が止まらない。コンビニ弁当から出てきたのは「ビニール片」、ガムからは「ハエ」。マクドナルド以外の企業にも異物混入が拡大する事態になっている。
年が明けてから次々と明らかになったマクドナルドの異物混入問題。異物の混入はコンビニなどほかの企業でも起きていたことが新たに分かった。
ロッテによると去年9月、東京・新宿区に住む男性から購入したガム「キシリトールライムミント」にハエの死骸が混入していたと申し出があったという。ロッテが専門業者に調査を依頼したところイエバエの一種と分かったという。
異物混入を訴えた男性「(新品を)開封したら内側のボトルの中に黒いゴミみたいなものがついていたので、それを取ろうと思ったが、ボトルを振りながら探していたら、ハエの死骸が出てきてびっくりした」
ロッテは混入した経路を調査したが特定には至らなかった。その後、異物の混入対策をより一層強化したという。
食品への異物混入はコンビニでも。
今月2日、静岡県伊東市のローソンで販売された「カレーピラフ&焼そば」を食べていた男性は、口の中に違和感を覚えたという。男性が口から出したところ、長さ5センチほどの黄色いビニール片が入っていたという。
ローソンがビニール片の成分分析をした結果、製造工場で使用しているビニールと同一のものと判明。ローソンはビニールの材質をちぎれにくいものに変えるよう、すでに全国の工場へ指示を出しているという。
また、ベビーフード大手の和光堂では先月「ごろごろ肉じゃが」に虫が入っていると苦情が寄せられた和光堂が調べたところ、虫は体長7.4ミリのコオロギだった。和光堂は市場に出回っている約12万食すべての自主回収を始めている。
マクドナルドに関しても、新たに異物の混入が明らかになった。去年11月、栃木県宇都宮市の店舗で販売されたチーズバーガーの肉の中から金属片が見つかったという。
異物混入を訴えた女性「子どもが食べていて、ハンバーガーから何かが飛び出していて、触ると針金みたいな感じだったんで」
女性に対しマクドナルドから送られてきた文書は、「金属片はグリルの削りカスと判断した」とし、「清掃した際、拭き取り作業が不完全だったため混入したと思われる」としている。
このグリルの削りカスとみられる金属片。先月、埼玉県川口市の店舗でクォーターパウンダーを購入した客からも混入していたとの申し出があり、7日のZEROで放送していた。女性は、その放送を見て驚いたという。
異物混入を訴えた女性「同じ人がいるんだと思って。もしかして私のこと話しているんじゃないかと思ったくらい。同じような感じだったので。きっと他にも食べちゃってる人いるんじゃないかと思いました」
こうした異物の混入は多いのか。7日の会見で日本マクドナルドは―。
記者「年間に異物混入というのは、どれくらいあるものなんでしょうか」
日本マクドナルドHD・青木岳彦取締役「お問い合わせは非常に多くあるんですけども、それを一概に何件という形で申し上げることは控えさせて頂きたい」
東京都の福祉保険局に寄せられた食品の異物混入に関する苦情の件数を見ると、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件があった2008年以降は減少傾向にあるが、2012年には700件近い苦情が寄せられている。
食品問題の専門家は―。
食品問題評論家・垣田達哉氏「これだけ出てくるということは、日常的にそういったことがあるんだと言わざるを得ない。異物混入防止よりも、異物発見の方にお金をかけてやらないと、繰り返されるんじゃないかなという気がする」
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