わたしが痴漢被害のことを、涙ながらに告白すると、男の人たちは「俺も俺も」と、痴女に逆痴漢されたという経験談を、自慢げに話し出す。
それを聞いて、わたしは憤りを感じてしまう。一緒にしないで欲しい。そして、わたしがどういう状況でされたのか?をくわしく問い詰めると、たいていは言葉につまって、状況説明ができない。
こういう経験から、わたしは男が嘘をついていると、確信してしまう。彼らは、わたしたちの深刻な痴漢被害を、そんな嘘をついてまで軽くふざけたものにしようとしているのだ。卑怯で、腹がたって、涙が出てしまう。
もちろん、痴女痴漢が存在しないわけではないと思うが、世間の男たちが思っているよりも圧倒的に少ないだろうし、普通の痴漢は圧倒的に多いはずだ。
わたしが中学生の時に電車の中であった痴漢で、こんなことがあった。私立の女子校で電車通学だったわたしは、よく痴漢にあっていたが、この痴漢はひどかった。
満員電車で、大柄のおじさんと向かい合ってしまった。そのおじさんは、わたしのスカートをまくりあげ、パンティの中に手を入れていじってきた。そして、そのおじさんはわたしの腕をつかんで、ニヤニヤしながら股間になすりつけ出したのだ。わたしは、精一杯抵抗したが、女の子の力ではどうすることもできず、なすがままになってしまった。硬くて大きなイヤな感触が伝わってきた。電車からおりて、わたしはトイレに言って、泣きながら手を洗った。
こんな経験をしてしまったが、あの痴漢の頭の中では、わたしのことを股間をさわる痴女中学生だと都合よく考えていたかもしれない。許せない。しかし、世の中の痴女痴漢にあったという男たちも、じつは痴漢野郎なのかもしれない。
男同士でバカみたいに嘘自慢するぶんには、勝手にしててほしいが、もしそれを女性の前で言うなら、それはセカンドレイプと等しいと、わたしは思う。そもそも、男から女に対する卑劣な痴漢行為と、女から男にするスキンシップでは、全然意味がちがう。一緒にしないでほしい。飲み会を思い出してほしい。女をさわりたがる男は、大抵女にさわられたがるものだしね。女の体と男の体では価値が違う。