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企画展・ギャラリー展・イベント

国立ハンセン病資料館
     2014年度秋季・2015年度春季企画展のご案内

  この人たちに光を ―趙 根在が伝えた入所者の姿―

  • 会 期:2014(平成26)年11月16日(日) -
         2015(平成27年)5月31日(日)
    (2015年2月17日(火)~2月28日(土)は展示替えのため休室)
  • 開館時間:9:30~16:30 (入館は16時まで)
  • 会 場:国立ハンセン病資料館 2階 企画展示室
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、国民の祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月3日)
  • 入館料:無料

 趙 根在(チョウ・グンジェ)(日本名・村井金一(むらいかねいち))は1933(昭和8)年、愛知県で生まれました。生家は貧しく15歳で中学校を退学、家計を支えるため岐阜県内の亜炭鉱山に働きに出ました。以後数年間、事故と隣り合わせの危険な炭鉱労働に従事しましたが、やがて「地底の暗闇」で迎える死の予感に耐えられなくなり、「地上へ、光への脱出願望」をつのらせていきました。この時の辛く苦しい体験が、後にハンセン病療養所の入所者に対する深い共感へつながってゆきます。

 1957(昭和32)年に上京し、映画プロダクションに所属して照明の仕事をしていた1961(昭和36)年、初めて国立療養所多磨全生園を訪れました。そこで在日朝鮮人入所者に出会い、「ここの人はかつて私が地底で体験したような出口のない闇のなかに閉じ込められているのだ」と強い衝撃を受けます。そして、その闇から脱け出したいという入所者の切なる願いを、社会に伝えることこそ自分の使命だと確信し、これがきっかけとなって初めてカメラを手にしました。入所者と療養所を写すためだけのカメラマンの誕生でした。以後20年以上にわたって全国の療養所10ヶ所に通い、入所者と寝食を共にしながら撮り続けた写真は2万点にも及びました。

 趙根在の写真は、体の不自由な夫にヤカンで水を飲ませる妻の姿や、感覚のない指の代わりに舌と唇で点字を読む視覚障碍者、亡くなった入所者の葬送、患者運動など、そこに生きる人々とその生き様を鮮明に写し取っています。それらは入所者との強い信頼関係がなければ撮影できなかった場面の数々です。さらに火葬場、監禁室などを写し、それらが存在していた当時の療養所の特異性を伝えています。本展覧会では、これらの写真の中から81点をご紹介します。

 趙根在が写真を媒介にして、どうしても社会に伝えなければならないと考えた入所者の姿を、ぜひこの機会に皆さんも心に刻んで下さい。

この人たちに光を ―写真家 趙 根在が伝えた入所者の姿― 
見送り(1970年) 新婚(1967年)
舌読(1971年) 全患協の「医者よこせデモ」(1972年)

付帯事業情報

講演会:「趙根在の写真を語る」
講 師:大竹 章さん(多磨全生園入所者)
日 時:2014年11月29日(土) 13:30~14:30 (開場13:00)
場 所:国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール
入 場:無料
定 員:150人(当日先着順 事前申込不要)

 生前交流のあった大竹章さんをお招きし、趙根在との思い出や撮影された写真についてお話しいただきました。

講演会「趙根在の写真を語る」
 11月29日(土)午後1時半から、大竹章さん(多磨全生園入所者)による「趙根在の写真を語る」に関する講演会が行われ大勢の方々にご参加いただきました。
講演会のご挨拶 講師 大竹章さん
「写真家趙根在」を語る 「病棟を見舞う」を語る
講演会の様子


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