あちこちで目にする介護報酬引き下げニュース、どよめいているのは私だけではないようだ。介護事業者に介護保険から支払われるサービス費用が大幅に削減されるんだって。
介護報酬引き下げ、2.27%で最終調整 9年ぶり減額:朝日新聞デジタル
削減されることによって予測されること
介護職員の月給を一万二千円程度上げるなど待遇改善に向けた対策は進めるが、事業者の利益は減るため、職員削減やサービス低下が起きる恐れがある
現状にある賃金対策に、介護職員処遇改善加算というのがあり、私が勤務する事業所では一年間分の処遇改善手当を給与とは別にまとめて貰っています(この仕事に就かれている皆さん、処遇改善手当て貰っていますか)
記事から予測してみると、今も既に起こっている人員不足は益々助長され、挙句に起こり得る事はサービス低下。ということは定量と定性のバランスを欠いた未来予想図。とするならトラブルは必ず発生するだろう、といったところでしょうか。
高齢人口の増加に伴い事業所の需要は高いというが
介護職員の平均賃金は月額で全産業平均に比べて約十万円低いなど、待遇改善が急務になっている
低賃金がゆえ介護を仕事とする人が減り、受容はあれども供給に間に合わず。介護難民の問題があるなか引き下げに踏み切ったようです
それについて財務省は
財務省は、介護事業者の収支差益を中小企業の収支差益である2.2%に合わせるよう、介護報酬を引き下げるべきであることを指摘した。さらに、「高齢化によって市場の拡大が進んでいくなかで、規模の経済によるコスト低減が見込まれることも踏まえれば、介護事業者の収支差益を中小企業より低くすることも検討すべき」であると付言した。
介護を事業にしてもいいけど儲けてはダメ、絶対!!のようです。
では、どうする?
こちらのブログを読み、介護甲子園というものがあることを知りました
クロ現「ポエム化」特集から1年、介護甲子園について考えてみた。 - 介護士こじらせ系
初めて知った介護甲子園。人員不足の問題やサービス低下、はたまた事業所閉鎖の危機、暗雲立ち込める未来を介護甲子園は少しでも緩和することができるのか
介護甲子園とは
介護から日本を元気にしたいという想いを持つ全国の同志により開催される、介護業界に働く人が最高に輝ける場を提供するイベントです。
全国からエントリーされた介護事業所のうち、独自の選考基準で選ばれた優秀事業所が、年一回、数千人が集う大会場に集結します。
全国からエントリーされた介護事業所のうち、独自の選考基準で選ばれた優秀事業所が、年一回、数千人が集う大会場に集結します。
日本一の事業所はどこだ!?と我こそはと競うイベントのようです。
理事長挨拶
介護業界で働く人が最高に輝ける場。それが介護甲子園!
特には輝きを意識し仕事をするようなことが無かったので、寝た子を起こすなという諺に反してドーパミンが排出されました。理事長の挨拶を拝見してみましょう
おにぎりせんべいのような配色の前に立つ理事長のプレゼンはリズム&ブルースのよう、それはまさにソウルフル。時間の経過と共にシャウトのような発声も多くなり、なかなか斬新なプレゼンだと感じました。
1回開催して世の中が変わるとは思えませんが、これを毎年毎年続けていく中で、一人でも多くの介護に就かれる方々が夢を持って働き、そしてそれをどこかで目にしたり、耳にした一人でも多くの人々が、新たに介護に就くような世の中にして、一人でも多くの利用者の方々が、心地よい介護を受けられる、そんな世の中に一緒にしていきませんか。
日本介護協会理事長 左 敬真 (ひだり ひろまさ)
日本は2007年に超高齢社会に突入したが、社会保障費の増大や家族介護負担の問題などが、超高齢社会がもたらす課題とされている
これといった解決策のないまま介護報酬引き下げという決定打をくらうわけだが、年寄りを姨捨山に捨てるわけにはいかず、目の前にいる生きている人間を衰弱させるわけにはいかない。
だからといって低賃金でありながら人材確保を強化する為どうすれば?と生み出されたのが介護甲子園というものなのだろうか。
介護甲子園(第一回)(ダイジェスト9分) - YouTube
7:20あたりゲストスピーチとしてワタミ株式会社創業者の渡邉美樹 氏が登場する
みなさんと共に新しい介護の常識を是非つくらせていただきたい
おわりに
介護甲子園の価値観が介護の常識となる日が来ようと来まいと、御上の通達にこうして躍らされ、ついでに自分の老後も悲観して、けど、仕事でかかわる高齢者とソレとはまた別問題であるということ。これが私のジレンマです