「公明党をぶっ潰そう」──次世代の党の田母神俊雄氏(66)はこう雄たけびを上げて牙城に攻め込んだが、比例復活さえ許されず、完膚なきまでに叩きのめされた。
元航空幕僚長で「憂国の保守派論客」を自任する田母神氏は、ネット右翼から「閣下」と呼ばれるなど、異様な支持がある。今年2月の都知事選では61万票を獲得。今回もしぶとく選挙戦を展開するとみられていたが、あっけない撃沈である。
まともな有権者が危険な男にソッポを向いたことが敗因だが、都知事選で活躍した“田母神ガールズ”と呼ばれる美女応援団の存在がなかったことも大きい。あの時は保守系のネットテレビ「日本文化チャンネル桜」の美人モデルやジャズシンガーの応援が文字通り“サクラ”を務めてくれたが、今回は協力が得られなかったという。
「もうひとつは本人の女性問題です。田母神さんには30年以上連れ添った糟糠の妻がいますが、その妻を捨てて、ひと回り以上も年齢が下の女性とドロ沼不倫に突っ走ろうとしていることが報じられました。意外にも女性人気が高い田母神さんですが、女性票が離れてしまった感が否めません」(永田町関係者)
生活の党の青木愛氏(49)は4万票を獲得しながら比例復活がかなわず。一方、4万5000票を集めた共産の池内沙織氏(32)は復活当選した。“田母神票”がなければどうなっていたことか。