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 パリで週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲撃された事件で、主犯格の兄弟の容疑者が戦闘訓練などを受けていたと報じられている、イエメンを拠点とするイスラム過激派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」とは、いったいどのような組織なのか。

 西側情報機関によると、AQAPは2001年の米同時多発テロ後、アフガニスタンで軍事訓練を受けたサウジアラビア人が04年に同国で設立した同名の組織と、07年にイエメンの収容所から脱走したアルカイダ関係者らが結成した「イエメンのアルカイダ」が09年に合流してできた組織とされ、中東で最も活発なアルカイダ系組織といわれる。

 活動目標は、イエメン、サウジアラビア両政府の打倒、両国にある欧米権益の排除、イスラム国家の樹立だ。09年には米デトロイトで航空機爆破未遂事件を、10年には駐イエメン英国大使の車両を狙った自爆テロ事件などを起こした。