スクウェア・エニックスの大人気スマホゲーム『拡散性ミリオンアーサー』原作のドラマバラエティ番組。 同ゲームのキャラクターをオール女性キャストにした、ドラマあり、歌コーナーありのガールズエンターテイメント。 ドラマパートは全編グリーンバック撮影、背景は3DCGで制作し、ゲームの世界観を再現した。
背景CGのモデリング担当。
制作背景:オークニーロット城
山口
:
今回使用する予定だった背景CGって、最初は3~4個ぐらいしか作らない予定で。
荻原
:
それが1週間後の打ち合わせで数が変わっちゃって、「えっ」って(笑)
山口
:
最終的に背景CGを16個程作ることになって、当初の工数を大幅に超過する事が確実に…。技術的に難しい事だったり時間の制約もある中、そういう状況でどう要望に答えるか?ということを現場では考えて実践していました。
荻原
:
今回紹介しているロット城のCGは、3週間程度で作りましたが、ゲームのイメージボードは存在するけど、壁の素材はなんなのか?床は?天井は?と言った細かい情報は拾えないんですよね。その疑問に応える為にプロダクトデザイナーから設定が記載されている制作指示書を書いてもらい、それを参照してモデリングを進めていくんです。
オークニー・ロット城のイメージボード。
3DCG背景を作るにあたって制作した、原作ゲームのイメージボードに素材やライティングなどの要素を追加した「完成予定図」。イメージボードと素材設定の指示書を参照しながら制作。
オークニー・ロット城のモデルのワイヤーフレーム。
人物との対比を確認しながら制作を進めていく。
山口
:
ロット城の背景CGって、最初どういう使われ方をするか手探りなところがあって。
荻原
:
基本的に背景をCG合成する時って、グリーンバックで撮影をして後から背景CGを合成するので、事前に撮影するカットや角度を決めてもらうんですけど、今回はそれが全く無かった(笑)なのでCG素材も箱庭的に制作して、VFXチームがmaya*1上でカメラをつけていくと言う方式に切り換えたんです。それでも後からカット追加とかを結構いただきましたね(笑)
山口
:
なので、全部が全部100%作り込まずに、指定のあったカットを中心に作り込むようにしてました。
荻原
:
全体的に結構細かく作らせてもらったけどね(笑)
完成図
山口
:
荻原さんが作ったロット城のCGかっこいいんですよ!事前に使うカットが指示されているので、その角度によっては細かく作りこむところと、そうじゃないところのメリハリを付け、制作スピードと作品のクオリティ、どちらも意識してました。
荻原
:
もし次お話し頂ければ、もうちょっと効率いい作り方考えてるんだよね(笑)
山口
:
いいですね!そのかわり背景CGが予定より増えない様にプロデューサーには言っておきます(笑)
*1 maya:3DCGを制作するソフトウェア
*2レンダリング:3DCGソフトで作成したデータを画像化する事
*3モデラー:3DCGソフトを使ってコンピューター内で造形をする人の総称
*4ショットワーク:3DCGソフト内でライティングを設定し、レンダリングして視覚化する作業の事。
TV
tvk:毎週金曜25:00〜25:15
KBS京都:毎週金曜25:00〜25:15
テレ玉:毎週土曜23:30〜23:45
サンテレビ:毎週日曜22:30〜22:45
とちぎテレビ:毎週土曜21:15〜21:30
DVD Vol.1 2014年12月26日発売(同時レンタル開始)
品番:PCBG-52417
価格:¥2,800(本体)+税
本編:68分(+映像特典:32分)第1話~6話収録
Vol.2:2015年2月4日発売/vol.3:3月4日発売/vol.4:4月2日発売
Blu-rayBOX 2015年4月2日発売
品番:PCXG-60063
価格:¥15,200(本体)+税
本編:約280分(+映像特典 約120分)
第1話~24話収録