制服姿の女子高生らがマッサージなどのサービスを提供する「JK(女子高生)ビジネス」のサービスが過激化している。スケスケ衣装を着た半裸状態の少女と密着したり、ストリップショーやアダルトビデオ(AV)のまねごとをしたり。性風俗店と大差ない接客を行う店が出てきているのだ。その実態とは−。

 「摘発の強化で業者の数自体は減った。その一方で、サービス内容はより過激になっている」

 業界の内部事情に詳しいライターの高木瑞穂氏は「JKビジネス」の現状についてこう話す。

 都内のある店舗では、「30分ハグ」(5000円程度)というサービスが人気という。

 「30分間、女子高生と抱き合うというものです。しかも、この店はオプションで少女が着るコスチュームを自由に選ぶことができる。『ハイパーシースルー衣装』といって、スケスケの半裸に近い衣装。ハグといっても、ほとんどペッティングに近い」(高木氏)

 高田馬場や池袋などの店舗のなかには、客が女子高生に性行為を連想させるようなポーズを取らせたり、制服から下着姿になる「ナマ脱ぎショー」なるメニューもある。

 女子高生によるリフレクソロジー(JKリフレ)などのJKビジネスは、2011年ごろから都内の繁華街を中心に増加。短時間で高い報酬を得られることから、女子高生のアルバイト先として急速に広まり、「添い寝」や「散歩」などサービスもより細分化されていった。その一方で、「援助交際の温床になり、少女が犯罪に巻き込まれるケースが増えている」(捜査関係者)ことから、警察当局による取り締まりも強化されてきた。

 高木氏は「これまでJKビジネスの中心地は秋葉原だったが、当局の取り締まりの激化に伴い、郊外や地方に拠点を移す店も増えている。摘発を免れるため、業界用語で『アンダー』と呼ばれる18歳以下でなく、法律に引っかからない18〜19歳の“女子高生”を雇う店が増えた。従業員の年齢層が高くなったのに伴い、利益を出すためにサービス内容が過激化する傾向にある」と指摘する。

 少女を食い物にする“JK商法”。どこまで悪質になるのか。