日本一短いことで知られる「流山有料道路」(全長500メートル)が4月から無料化されることになった。常磐自動車道流山インターチェンジ(IC)と一般道をつなぐこの道路は、周辺地域の開発などで通行量が想定を上回り建設費の償還が終了。予定より7年も早い無料化となる。
同ICは、地元からの要望で三郷と柏の両ICの間に設置されたが、一般道路への接続道路が必要となり、県が通行料で建設費を賄う形で整備。1992年、県道路公社が管理する有料道路としてスタートした。
地元要望のICと一般道を接続する有料道路の整備は県外にも例があるが、国土交通省によると、全長わずか500メートルの流山有料道路は日本一短い有料道路だという。
ただ、短いがゆえ、料金徴収(普通車100円)には利用者の苦情もあり、同公社はホームページなどを通じてこれまでの経緯を説明するなど理解を求めてきたという。
一方、同道路に接続する「松戸野田有料道路」は2007年にすでに無料化。05年にはつくばエクスプレス・流山おおたかの森駅も開業するなど周辺開発もあり、通行量は想定を上回ってきた。
昨年度は1日当たり約1万200台の計画に対し、約1万6900台が通行。本年度、建設費の償還が終わり、22年3月に予定していた無料化の前倒しが可能となった。
関連議案は昨年の12月定例県議会で可決。公社の定款変更を経て国交省の承認を得れば4月14日から無料となる。公社はこれまで県内6路線で有料道路の無料化を完了。
このうち「新行徳橋有料道路」(市川市)など2路線は予定より早く無料化された。このほか「外房有料道路」は一部(鎌取-誉田間)が07年4月から無料化されている。