【動画】福男選び=ABC提供
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 商売繁盛の神様えべっさんの総本社、兵庫県西宮市の西宮神社で10日朝、参拝の一番乗りを目指して境内を走る「福男選び」があった。十日えびすに合わせた恒例の神事で、午前6時の開門とともに約5千人が本殿をめざして駆け抜けた。

 一番福は西宮市の志和智徳さん(しわ・とものり、19)。摂南大1年の陸上部員で100メートルの自己ベストは11・14秒。2列目から走り出し、本殿直前でトップに躍り出た。「あっという間の230メートル。改めて走る楽しさを感じました」。参拝者に次々に握手を求められ「生まれて初めての経験。不思議です」。

 二番福は大阪府八尾市の小池裕也さん(ゆうや、20)。関西大2年の野球部員で、出身の大阪桐蔭高校では阪神タイガースの藤浪晋太郎投手と同級生。3年前の春の甲子園決勝で4番打者として本塁打を放った。「こけないことだけを考えて走った。うれしい」と語った。

 三番福は大阪府高石市の石田晃希さん(こうき、19)。阪南大1年で元野球部員。「阪神大震災から20年。多くの人に支えられてきた。感謝しながら生きていきたい」と話した。

 十日えびすは11日まで。3日間で100万人の参拝者を見込んでいる。(筒井竜平)