京都・伊根、舟屋など4戸燃える 重伝建地区の一角
10日午後4時半ごろ、京都府伊根町亀島、無職小谷脩さん(80)方から出火、木造2階建て延べ約250平方メートルの舟屋兼住宅が全焼し、隣接する舟屋兼住宅や民家計3戸の壁なども焼いて約2時間20分後に消した。小谷さんが背中や顔などにやけどを負ったが、命に別条はないという。
現場は伊根の舟屋群の一角で、伊根湾沿いに約200軒が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
宮津署によると、小谷さんは1人暮らしで、出火当時は舟屋か住宅にいて炎に気付いて逃げたといい、同署が出火原因を調べている。通行人が「建物から火が出ている」と119番した。焼けた建物のうち、小谷さん方の舟屋兼住宅は町の伝統的建造物の指定を受けているという。
舟屋は海から直接、船を1階に格納する仕組みだが、近年は漁師の減少などで船の格納は減っている。一帯は観光名所で昨年7月には秋篠宮ご夫妻が訪れた。
【 2015年01月10日 22時30分 】