無人のスノーモービル暴走 1人重体1月10日 20時50分
10日夕方、長野県東御市のスキー場で、無人のスノーモービルがゲレンデを暴走してスキー場に来ていた客に衝突し、消防によりますと、男性1人が意識不明の重体です。
10日午後4時20分ごろ、東御市の「湯の丸スキー場」のパトロール隊から「無人のスノーモービルが人に突っ込み、けが人が出ている」と消防に通報がありました。事故が起きたのは、第三ゲレンデと呼ばれる中級コースで、消防によりますと、無人のスノーモービルが暴走し、スキー客の男性2人に衝突して2人は病院に運ばれましたが、1人は意識不明の重体で、1人は腹を打っているということです。
警察やスキー場を運営する会社によりますと、スノーモービルはスキー場がパトロールなどに使っているもので、エンジンがかかった状態で暴走していたということです。
警察は、事故を目撃した客やスキー場の管理責任者から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。
猛スピードでゲレンデを下ってきた
事故を目撃した東京・練馬区の男子学生(18)は、「スキー場のスタッフがスノーモービルにうまく乗れずに振り落とされて無人のスノーモービルが猛スピードでゲレンデを下ってきた。数百メートル下ったあと、自分の目の前を通り過ぎて2人のスキー客に衝突し、1人は宙を舞うぐらいに吹っ飛ばされていた。本当に怖かった」と話していました。
また、友人の男子学生(18)は「ゲレンデの上のほうでスノーモービルのライトが見えたが、人は乗っていなかった。自分のほうに突っ込んできたので倒れ込んで間一髪で何とかよけた。無人のスノーモービルは、そのまま自分より150メートルほど下にいたスキー客2人に衝突した。2人は横たわったままだった。あっという間の出来事だった」と話していました。