(cache) ニコニコ生放送での配信一時中止について
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ニコニコ生放送での配信一時中止について

ニコニコ生放送での配信一時中止について

のりこえねっとTVはニコニコ生放送での放送(配信)を一時中止します

株式会社ドワンゴはヘイト(差別)動画を削除し、ヘイトコメント対策を行ってください。


 私たちのりこえねっとは、2013年9月に結成されたヘイトスピーチ・レイシズムと闘うネットワークです。ヘイトスピーチ・レイシズムをなくすための一環として、当初から映像による訴えを重視し、原則として毎週1回、1時間の番組をニコニコ生放送で放送(動画コンテンツのライブ中継配信)を行ってきました。

 私たちが、なぜニコニコ生放送を放送手段として選んだのか?それは現在もっとも多くの人が視聴するインターネット媒体であること、そして視聴する少なくない人々が、民族排外主義の影響を受けていることから、そこで勝負することが重要だと考えたからです。すなわちヘイト映像によってゆがんだ人々の認識を変えていきたいという目的でした。
 そのため当初から、多少のヘイトコメント(ニコニコ生放送では、放送中に意見や質問を書き込むことができる)書き込みは覚悟の上でしたが、そのコメントの酷さは想像を超えるものでした。むろん真摯な質問や意見も数多く寄せられましたが、どう考えても妨害や差別を目的としたものが数多く見られました。私たちはあまりにひどいコメントがつけられないように、対策を打ってきましたが、それにも限界があります。

 その最悪のものが、昨年11月2日に行われた「東京大行進2014」の生中継時のコメントの嵐でした。画面が真っ白になるくらいのヘイトコメントで埋め尽くされてしまったのです。これは「東京大行進2014」の参加者に対しても脅威を与える結果になりました。これを契機に、「(ニコニコ生放送、ニコニコ動画には)ヘイト動画が満載であり、ヘイトコメントの垂れ流しである。ニコニコ生放送でのりこえねっとTVをやるのはいかがか」という提起もあり、のりこえねっと運営スタッフで慎重に討議を重ねてきました。

主な意見は以下の通りです。

●このままの状態では、当事者がニコニコ生放送で喋るのは厳しい。『安心して話せる空間』と『ヘイトスピーチを行う人に働きかける空間』分けて考えるしかないかと思う。
●放送によってはYouTubeの方が視聴者は多かった。(昨年11月よりYouTube Liveでも同時のマルチ配信にて生放送している)ただ、YouTubeでは「生のコメント」は排除しているが、2次・3次掲示されていけばコメントは排除できない。(しかも2次・3次掲示されることが多いので)、YouTubeならばOKということにはならない、実態としては『程度の差』ということにはなるのではないか。
●ある学会の研究会で、のりこえねっとの話をしたら、『なんでニコニコ生放送でやるのか』と批判された。
●『言論の自由を守るという意思のない放送媒体には流せない』とはっきり規定し表明して、ニコニコ生放送から撤退する」という考え方はある。
●『アウェーでやっている』というのは、最初からそういう覚悟だったし、ずっとニコニコ生放送でやってきたわけなのに、撤退するというのでいいのか。
●『安心して話せる空間』と『ヘイトスピーチをする人たちに働きかける空間』を分けて考えて、基本的にYouTubeだけで流す。ただし、ヘイトスピーチをする人たちに働きかけるような番組を流すときは、ニコニコ生放送にも流すという考え方もある。

 さらに、2014年12月にニコニコ生放送において、「在特会」が有料チャンネルで放送開始しました。これは、費用を支払いした人々しか見ることができないということにもなりますが、その一方でニコニコ生放送運営側=ドワンゴが、直接ヘイトスピーチ動画によって、収入を得るということです。すなわち差別を楽しむものたちが増えれば増えるほど、ドワンゴが儲かるということです。これはどんな言い訳をしても、在特会の差別に加担するとしか言えません。

 このような意見、経緯をふまえて、ドワンゴに差別是正のために、以下のような措置を取ることを要請し、実現するまでは、ニコニコ生放送での放送を中断することとします。

1)在特会の有料チャンネル開設を取り消すこと。
2)下記ニコニコチャンネル運営規約第8条に基づき、動画を削除すること。
   (7)ユーザー、他のチャンネル提供者、その他の第三者への中傷、脅迫、いやがらせに該当する行為
   (8)差別につながる民族・宗教・人種・性別・年齢等に関する表現行為
3)また運営規約第8条に該当するようなコメントがつけられないように、実効的な措置をとること。

 これまで、ニコニコ生放送を通してご覧いただいた皆さんにあらためて、感謝の意を表すとともに、ドワンゴが自ら定めた運営規約に基づく措置を取ることを強く求めます。
なお、のりこえねっとTVは、YouTube Liveにて生放送をご覧になることができます。

2015年1月5日
ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク
のりこえねっと


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