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去年の株価上昇 信託銀行の「買い越し」がけん引1月10日 6時25分
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去年1年間に国内の主な株式市場で、海外の投資家は株式を購入した金額が売却した額を上回る「買い越し」の額が大きく減少した一方、信託銀行は国内の年金基金などからの買い注文を背景に、大幅な「買い越し」に転じて去年の株価上昇をけん引する形となりました。
東京証券取引所によりますと、去年1年間に東証と名古屋証券取引所で海外の投資家は、購入した株式の金額が売却した金額を8526億円上回る「買い越し」でした。
海外投資家が「買い越し」となるのは6年連続ですが、15兆円以上の「買い越し」となっていたおととしに比べると、大幅に減少しています。
その一方で、おととしは売却額のほうが多い3兆9664億円の「売り越し」となっていた信託銀行は、去年は2兆7848億円の大幅な「買い越し」に転じました。
信託銀行の注文の多くは国内の公的年金や企業年金などの運用資金によるものとみられ、去年の株価上昇は、海外投資家以上に、信託銀行を通じた年金基金などからの買い注文がけん引していたことを示す形になっています。