2015年6月30日は、1秒長い特別な日

2015.01.10 08:00
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今年の6月30日は、24時間と1秒。

地球の自転というものは、もーのすごく少しずつですがそのスピードを緩めていっているのだそうです。知りませんでした。なので、時に1秒ほどをどこかに追加して自転の調子に合わせる必要があるんですって。これを閏秒と言います。今年の6月30日がその時で、1日が1秒だけ増えます。24時間と1秒。人間からすれば、たかが1秒なんて誤差みたいなもんで咳の1つでもすれば過ぎてしまうもの。しかし、この1秒の変化についていくのが大変厄介だというモノがあります。コンピュータですね。

閏秒を管理しているのはパリを拠点とする国際地球回転・基準系事業(IERS)で、ここが先日、6月の30日に調整予定だと発表しました。閏秒が始まった1972年から数えて、今年で26回目の調整です。前回、1秒調整がはいったのは2012年のことだそうで、その時もコンピュータは大変だったのです。ネタ元のThe Telegraphによれば、Mozilla、Reddit、Foursquare、Yelp、LinkedInなどなど名だたるサイトもダウンしてしまいました。

主な原因はNTP、原子時計とシンクしているネットワーク・タイム・プロトコルにあります。コンピュータにとって同じ時間(何時何分何十秒)が2度あらわれたら、これは何かおかしなことが起きたと判断します。もちろん、コンピュータの閏秒への対処方法はすでにあるのですが、すべてが対応しているかというとそうでもないわけで…。だからこそ、金融機関や交通機関は多大な苦労をせねばならず、米国ではそもそも「閏秒いる?」という物議が持ち上がっています。たった1秒、されど1秒。この1秒が大きな損失になる、と。しかし、専門家は閏秒を1度やめてしまえば、自転と時間の関係が壊れてしまうと懸念しています。1秒ならまだしも、いつか1時間をまとめて追加/削除することなんて不可能だろう、とね。

難しいことは専門家にお願いして、とりあえず今年の6月30日は特別な日です。
普段よりも多い1秒をどう使いましょうか。


image: Janaka Dharmasena/Shutterstock
source: The Telegraph

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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