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【サッカー】

本田、連覇に向け凡ミス減らす 「きれいなサッカーはいらない」

2015年1月10日 紙面から

 【ニューカッスル(オーストラリア)宮崎厚志】サッカーのアジア王者を決めるアジア・カップが9日開幕し、メルボルンでの開幕戦では開催国のオーストラリアがクウェートを4−1で破った。一方、12日にパレスチナとの初戦を迎える日本代表は、ニューカッスル市内で大半が非公開練習。FW本田圭佑(28)は「いいサッカーをしようとするより凡ミスを減らすこと」と、堅実路線こそがアジア制覇への近道と力説した。

 3日後の初戦に向け、緊張感は一気に高まった。蒸し暑かった内陸のセスノックから海からの夜風が心地よいニューカッスルに移動した日本代表。初戦の会場からも近い練習グラウンドで、開幕戦とほぼ同時刻に行われた約2時間の練習が終わると、大黒柱の本田が大会を通じて留意しておくべき心構えを説いた。

 「結局、相手が引いてくるとスペースがない。その上この暑さなんで、そこまできれいなサッカーを求めないようにしたいし、自分たちも期待しない。非常にシンプルなことですけど、いいサッカーをしようとするより(重要なのは)凡ミスを減らすこと」

 1次リーグでぶつかる中東3カ国はいずれもゴール前を固めてカウンターを狙ってくると予想される。攻めを焦ってのミスは命取りになりかねない。開幕戦では同じ中東勢のクウェートと対戦した開催国オーストラリアが、開始8分で失点。セットプレーからのマークミスだった。

 「W杯とは求められていることが違う。アジア杯はより慎重に入るべきだというのが自分の考えです」と本田。この大会で日本は挑戦者ではない。連覇を狙う王者にとって大事なことはまず、相手に隙を突かれない、堅実なサッカーをすることだ。

 自身のコンディションは、まだ上がりきっていない。が、それもまた織り込み済みだ。「もう少し時間がかかる。本当は10にも100にも持っていきたいけど、6、7割くらいじゃないですか」と淡々と分析。チームメートとの連係面でも満足はできていないが、「まあプロですからね。十分だと言えるようにしたい」と笑った。

 王者が取るべき姿勢は泰然自若。慌てず、騒がず、自分たちのサッカーをミスなく展開して、勝ち点3を手に入れることに集中する。

 

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