内容- 日本語の語彙平易化システムを構築しました。
- 語彙平易化は、文中の難解な語をより平易な同義語に置換する技術です。
- 語彙平易化技術は、子どもや言語学習者をはじめとする幅広い読者の文章読解を支援します。
- 本システムは語彙平易化における典型的な4つの機構を備えています。
- 難解語の検出
- 形態素解析により内容語(名詞、動詞、形容詞、副詞)を抽出します。
- その中から複合語や慣用句、既に十分平易な語を取り除きます。
- 語彙的換言の生成
- 難解語の同義語を列挙します。
- 語彙的換言については、関連文献[2]をご覧ください。
- 語義曖昧性の解消
- 述語項構造解析と格フレーム辞書を用いて不適格な内容語の組み合わせを削除します。
- 本システムでは、格フレーム辞書に登録されている述語と名詞の組み合わせを適格と考え、述語項構造解析により抽出した述語と名詞の組み合わせが格フレーム辞書に登録されていない場合にその組み合わせを平易化の候補から取り除きます。
- これにより、列挙した同義語の中から入力文の文脈に合った語を出力することができます。
- 難易度に基づく並び替え
- 難解語とその同義語に、単語の難易度を付与します。
- その中から最も平易な単語を選び、入力文中の難解語と置換します。
- 詳しくは下記の関連文献をご覧ください。
デモ- テキストを入力し、「平易化」ボタンを押してください。
- 1分ほどで平易化されたテキストが出力されます。
利用制限・免責事項- 利用制限は特にありません。
- 本研究室は、本ツールの内容に関する完全性、正確性、適用性、有用性などいかなる保証も行いません。 また、本研究室は本ツールの提供の遅延、もしくは中断、または本ツールの利用、もしくは利用不能に起因して本人または他の第三者が被った損害に対して一切の責任を負いません。
- 外部発表の際は下記の関連文献[1]を引用いただけると助かります。
関連文献- 梶原 智之, 山本 和英. 日本語の語彙平易化システムの構築. 第77回情報処理学会全国大会, (2015.3予定) [原稿] [スライド]
- 梶原 智之, 山本 和英. 日本語の語彙的換言知識の質的評価. 信学技報, Vol.114, No.366, NLC2014-37, pp.43-48 (2014.12) [原稿] [スライド]
- 梶原 智之. 文章読解支援のための語彙平易化. 長岡技術科学大学修士論文 (2015.3予定) [原稿] [スライド]
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