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ブリ加工品 食中毒で回収命令 青森1月10日 6時53分
青森県八戸市の食品加工会社で作られたブリの加工食品を食べた人が、口の回りがしびれるなどの食中毒の症状を訴え、青森県はこの会社を5日間の営業停止処分にするとともに、およそ1万7000個の商品を回収するよう命じました。
青森県によりますと、今月2日から3日にかけて東京都内の飲食店で、青森県八戸市の食品加工会社、「八戸フーズ」で作られた「ブリのいしる漬干し焼き」を食べた少なくとも5人が、口の回りにしびれや発疹の症状を訴えました。
症状はいずれも軽いということですが、青森県が調べたところ、この会社が保管していた加工食品から、食中毒の原因となる高濃度のヒスタミンが検出されたということです。
ヒスタミンは、魚を常温で放置するなどした際に増殖する細菌で、頭痛やじんましんなどのアレルギーに似た食中毒を引き起こすとされています。
青森県は「八戸フーズ」を9日から5日間の営業停止処分にするとともに、ブリを原料にして作られた1万7750個の商品を回収するよう命じました。
回収の対象となる商品は賞味期限の日付が2015年12月13日までのもので、これまでに東北6県のほか、東京や神奈川など24の都道府県に出荷されているということです。