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仏 警察突入で容疑者3人殺害 人質4人死亡
1月10日 5時08分

パリの新聞社が襲撃され12人が死亡した乱射事件に絡んで、フランスで起きていた2つの立てこもり事件で、警察が日本時間の10日午前1時ごろ、相次いで突入しました。
新聞社を襲撃した兄弟など3人の容疑者が殺害され、警察はいずれの現場も制圧しましたが、オランド大統領は、4人が死亡したことを明らかにしました。

9日午前9時すぎ(日本時間の9日午後5時すぎ)、フランスの警察がパリの新聞社を狙った乱射事件の実行犯として行方を捜していたサイド・クワシ容疑者(34)と弟のシェリフ・クワシ容疑者が(32)パリから北東におよそ40キロのダマルタンアンゴエル近くにある会社に人質1人を取って立てこもりました。
警察は建物の周囲を包囲していましたが、現地時間の9日午後5時前(日本時間の10日午前1時前)、建物に突入しました。
この突入で立てこもっていた容疑者2人が殺害され、人質は無事に解放されました。
フランスの複数のメディアは警察の情報として、2人が建物から出てきて発砲してきたため特殊部隊と銃撃戦となったと突入の経緯を伝えています。
また、この突入の10分余りあと、40キロほど離れたパリ東部のユダヤ教徒向けの食料品店で起きていた別の立てこもり事件でも特殊部隊が店の中に突入しました。
この突入で警察は人質を取って立てこもっていた男を殺害し現場を制圧しました。
オランド大統領は、この作戦で4人が死亡したことを明らかにしました。
現地からの映像では現場付近で3回の爆発音が聞こえたのに続いて特殊部隊の要員が一斉に突入しました。
このあと店の中から人々が抱えられて連れ出されるような様子も確認できました。
AFP通信は、飲食店に立てこもっていた男は前日の8日、新聞社の乱射事件とは別にパリの南で警察官1人が死亡した銃撃事件の容疑者の男と同一人物だと伝えています。
フランスの捜査当局は警察官の銃撃事件の容疑者として男女2人の顔写真を公表していました。
2人は、32歳の男のアメディ・クーリバリ容疑者と26歳の女のハヤット・ブメディエンヌ容疑者です。
地元のメディアはユダヤ系の食料品店に立てこもっていた男がクーリバリ容疑者だと伝えていて、AFP通信は、クーリバリ容疑者が新聞社を襲撃した兄弟のうち弟のシェリフ・クワシ容疑者と面識があったと伝えています。
一方、女のブメディエンヌ容疑者は依然、逃走を続けており、警察が行方を追っています。

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