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京都・仁和寺に370年前の落書き 大工?天井梁に堂々と

観音堂の梁の部材に書かれているのが見つかった江戸時代の落書き(京都市右京区・仁和寺)=上=と、落書きの部分に赤外線を照射し、文字を浮かび上がらせた画像(京都府教育委員会提供)
観音堂の梁の部材に書かれているのが見つかった江戸時代の落書き(京都市右京区・仁和寺)=上=と、落書きの部分に赤外線を照射し、文字を浮かび上がらせた画像(京都府教育委員会提供)

 世界遺産の仁和寺(京都市右京区)で修理が進んでいる観音堂(重要文化財)で、天井近くの梁(はり)に370年前の大工が書き残したとみられる落書きが見つかった。修理を担当する府教育委員会は「これだけ堂々と記した落書きは珍しい」と驚いている。

 府教委によると、落書きは観音堂南側の外陣上部(虹梁(こうりょう))の材木の上面に書かれていた。「寛永弐拾壱年卯月十三日」(1644年4月13日)の日付とともに、「書おくも かたみとなれや 此すみふて 我わいつく之 つちなるらん」との歌が記されていた。

 「いつどこで死ぬかわからぬなか、ここに書き残すことを形見にしよう」という意味で、当時、巡礼者の間で流行した歌の定型だった。作者は分かっておらず、江戸期に同じ歌をもとにした類似の落書きは山形県や茨城県、千葉県、新潟県、高知県などの仏堂に数例見られるが、京都で見つかった例はない。

 歌は、縦約27センチ、横約80センチの範囲に、大胆な筆遣いで書かれていた。府教委は「落書きは屋根の下で完全に隠れる部分にあるため、屋根を張る前に大工が書いたのだろう」(文化財保護課)としている。

 観音堂は本尊の千手観音菩薩を安置する建物で、1641年から44年にかけて建立された。老朽化が進んでおり、現在、初の半解体修理が進められている。

【 2015年01月09日 11時06分 】

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