OPECが原油上昇ではなく下落を望む理由-昨年は48%下げ
(ブルームバーグ):石油輸出国機構(OPEC)の戦略に疑問があったとしても、加盟国のうち富裕諸国はその問題を棚上げしておくだろう。
サウジアラビア やアラブ首長国連邦(UAE)、クウェート の閣僚らはここ6週間、2008年以降で最大の原油価格下落に歯止めをかけるためOPECが減産に踏み切ることはないと繰り返し強調した。英バークレイズとドイツのコメルツ銀行によると、これらの国々は米国のシェールオイル生産会社に減産を促すためさらなる価格下落を望み、実際にそうなりつつある。
原油価格は昨年、年間ベースで48%下落。OPECが11月27日の総会で生産目標を据え置いて以降、34%下げている。この決定により加盟国の今年の歳入は減少する見通しだが、OPECは市場シェアを今後数年間にわたって維持することを目指している。
原題:Why OPEC Is Talking Oil Down, Not Up, After 48% Selloff: Energy(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Grant Smith gsmith52@bloomberg.net
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更新日時: 2015/01/09 13:17 JSTニュース一覧
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